神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

新型コロナ対策 密避け ネット配信 大磯 慶林寺の大施餓鬼会

社会

公開:2020年6月12日

  • X
  • LINE
  • hatena

 新型コロナウイルスの感染対策で、インターネットなどを活用した密閉・密集・密接のいわゆる「3密」を避ける取り組みが広がっている。大磯町虫窪の曹洞宗 慶林寺(豊田素道住職)では5月30日、檀家の先祖と餓鬼を供養する法要「大施餓鬼会」をユーチューブでライブ配信する形で行った。

 平時なら県央・県西部から参集した30人ほどの僧侶が読経し、約100人の檀信徒が参列して催されていた法要だが、コロナ禍に見舞われた今年は寺にも対応が迫られた。豊田住職は「クラスターの発生を防がなければならないが、祈りの場であるお寺を閉鎖するわけにもいかない。檀家さんが自宅にいながら一緒にお参りできる方法はないか」と模索した中で、特別なソフトを導入することなく誰でも見ることができるユーチューブで配信することを決定。檀家に案内状を配布した。

新しい法要の形

 当日は檀信徒を代表して総代ら3人が参列。7人の僧侶が供養に訪れ、ウェブの扱いに造詣の深い僧侶がノートパソコンやスマートフォンを操作して大施餓鬼会の様子をリアルタイムで配信した。読経には震災や新型コロナの被災者への祈りも込められ、10〜15人が配信を視聴した。檀家総代の二宮晃一さんは「新しい生活様式が求められている中で、法要が世間の状況に合わせることも必要」と理解を示す。

 また同寺では高齢の参列者がいる檀家の要望に応え、オンラインビデオ会議システム「Zoom」を使用した法事も予定している。豊田住職は「未曽有の事態、感染拡大の第2波への警戒が呼びかけられている中で、お寺も従来のやり方を変える必要に迫られている。ネットの使い方がわからない人も、家族に聞くことでコミュニケーションになる。お参りに来たくても来れないという方のために、様々な方法を探っていきたい」と思いを語った。コロナ禍で、お寺の世界でも試行錯誤が続いている。

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

アンジェが全国3位

二宮町ダンススタジオ

アンジェが全国3位

コンクールに落語で挑戦

4月26日

「盲導犬すごい」の先へ

二宮在住板嶌さん

「盲導犬すごい」の先へ

共生社会 考える機会に

4月26日

絵本で地元の魅力発信

大磯中学校

絵本で地元の魅力発信

生徒有志が図書館に寄贈

4月19日

新名物に「高麗キムチ」

大磯町

新名物に「高麗キムチ」

地名から縁広げ商品化

4月19日

大磯在住 勝倉さん世界V

障害者プロサーファー

大磯在住 勝倉さん世界V

グランドチャンピオン目指す

4月12日

コロナ経て秘仏開帳

大磯町慶覚院

コロナ経て秘仏開帳

稚児行列も実施

4月12日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook