神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

水源林と農の関係探る 吾妻山周辺の空撮映像紹介

社会

公開:2020年9月4日

  • X
  • LINE
  • hatena
上空から撮影した山林と農地の様子
上空から撮影した山林と農地の様子

 ドローン(無人航空機)で撮影した吾妻山周辺の映像から、二宮町の自然と農耕について考える環境フォーラムが、生涯学習センターラディアンで8月30日に開かれた。吾妻山北西の針葉樹と広葉樹が混在する水源林や沢筋の様子などが報告された。

 吾妻山の麓で遊休農地の再生や沢の整備などに取り組んでいるNPO法人農ある暮らしを広める会が主催。同会から空撮の依頼を受けたE.Technical Works代表でドローン操縦士の衛藤裕之さんが、6月の2日間に撮影した吾妻山周辺の山林と農地の映像を紹介した。

 衛藤さんは、山林の中で樹木が少なく凹んでいる部分について「沢が流れているところでは」と推測。針葉樹と広葉樹が混在していることや、枯れ木が複数箇所あることなどを説明した。湯布院の出身という衛藤さんは故郷の農地の変化を例に挙げ、「水源地を失うと、山の下の田畑は使えなくなり、いずれは荒れ地になってしまう。農業を続けることで水源が守られ、水源地の山に対する人々の関心も根付いていく」と話した。

 後半は、農ある暮らしを広める会代表の二見幸夫さんが二宮の「農」をテーマに講演した。「60年ぐらい前と比べたら、食べ物を贅沢に食べられる今の世は不思議に思える」と切り出した二見さん。遊休農地や谷戸田を再生する活動は、海と山の生態の好循環の維持や災害時の食料自足に役立ち、そのために地域の中で耕作者を育てていく必要があると語った。

 また、広葉樹の「ナラ枯れ」と、竹が山林の上の方にまで繁茂している現象を指摘。「土中環境に異変が生じ、山の機能が失われかけている」と危機感を訴えた。フォーラムには同会が主宰する「二宮農園」の会員ら約30人が参加した。

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

アンジェが全国3位

二宮町ダンススタジオ

アンジェが全国3位

コンクールに落語で挑戦

4月26日

「盲導犬すごい」の先へ

二宮在住板嶌さん

「盲導犬すごい」の先へ

共生社会 考える機会に

4月26日

絵本で地元の魅力発信

大磯中学校

絵本で地元の魅力発信

生徒有志が図書館に寄贈

4月19日

新名物に「高麗キムチ」

大磯町

新名物に「高麗キムチ」

地名から縁広げ商品化

4月19日

大磯在住 勝倉さん世界V

障害者プロサーファー

大磯在住 勝倉さん世界V

グランドチャンピオン目指す

4月12日

コロナ経て秘仏開帳

大磯町慶覚院

コロナ経て秘仏開帳

稚児行列も実施

4月12日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook