新型コロナウイルス感染拡大の影響で修学旅行の延期や中止が相次ぐなか、大磯・二宮・中井の3町では、二宮西中学校が10月16日から18日までの日程で関西方面を訪れる。そのほかの町立中学校は高校入試が終わった後の時期に、中郡の小学校でも同じ頃に実施する方向でいる。
二宮西中の行き先は昨年と同じ京都・奈良。感染リスクを減らし、例年は2日目に取っていた班別行動をやめて、クラスごとにバスで見学先へ移動する計画だという。
二宮中学校は2月下旬に1泊2日で山梨方面を訪れる予定。本来は5月に2泊3日で関西に行くはずだった。修学旅行を延期した全国の学校は、改めて予約をしなければならない。実施期間も限られるなか、団体で連泊できる施設を確保するのが難しくなっていることが、背景にあるようだ。二宮町の小学校は3月に昨年と同じ日光への修学旅行を予定している。
大磯町教育委員会によると、小学校は二宮町と同様に3月に日光へ、中学校は大磯中が東京、国府中が長野への訪問を考えているという。
中郡では5つある町立小学校が「梯団」を組み、6年生が同じ専用列車を利用して出掛ける。大磯小学校の青木校長は「新型コロナの感染状況や厳しい経営環境にある旅館が稼働しているかなど、気がかりなことはあるが、子どもたちを修学旅行に行かせてあげたい」と切に願う。
「感染症対策に意識を払うとともに、降雪も心配」と話すのは二宮小学校の和田校長。天候に対応した別のスケジュールを準備する必要も想定される。また、大部屋に布団を敷き詰めて寝るのは過去のもので、中郡の小学校では数人用の宿泊室を利用するという。
中井中学校は2月に関西方面への訪問を計画している。中井町教育委員会によると、小学校では行き先などを検討中。今後、保護者説明会を開いていく予定。
県内では、大和市や厚木市などが全小中学校の修学旅行の中止を決定した。横須賀市では小学校全46校と延期予定の4校を除く中学校19校での中止を発表した。
また、平塚市は県内の自治体で唯一、宿泊を伴う小学校の修学旅行を実施していないことが分かった。6年生は林間学校を実施している。
日本旅行業協会は国内修学旅行の手引きを作成。実施に際して児童・生徒に対する旅行中の感染防止策の事前指導や保護者からの参加同意書の提出などを求めている。
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