陶芸や木工、ガラスなどの作家が大磯町内の店舗などで手作りのうつわを展示・販売するイベント「大磯うつわの日」が、新型コロナウイルスの影響で今年の開催が見送られたことを受けて、会場となっていた店舗が各自で展示会を開く動きが広がっている。
地元の若手作家らが実行委員会を設けて運営しているこのイベント。2011年の5会場から始まり、昨年は町内のギャラリーや工房、店舗など52カ所が展示会場となって70人以上の作家が出展。県内外から5千人以上の買い物客が訪れる規模に発展した。予定通りなら、今年が10回目の節目になるはずだった。
実行委員会では今年も開催に向けて動いていたが、新型コロナが収まる様子が見られず、パンフレット作成などの準備期限も迫っていたことから、今年6月の会議で中止を決定。作家や会場に報告していた。岡村友太郎実行委員長は「町内外から大磯にたくさんの方を招いて、街歩きを楽しみながら実際にうつわを見て触ってもらいたいという思いがあり、イベントとして心置きなく開催できないのであれば、潔く中止したほうが良いと判断した」と話す。
有志が「勝手に」開催
回遊イベントとしての「うつわの日」は中止となったが、開催予定だった日程に、各自で感染対策を講じながら、うつわの展示を行おうとする会場が現れた。「”勝手に”うつわの日」と題するこの動きは広がりを見せ、有志により各会場の展示情報を提供するネット掲示板も開設された(
【URL】https://oiso-utsuwanohi.apage.jp/)。会場は10カ所以上あり、順次情報が追加される予定。
岡村委員長は「コロナが収まったら、あらためて10回目の記念となるうつわの日をみんなで盛大に開催したい」と語る。
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