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ガイド活動20年の集大成 『大磯 まち歩き事典』発行

文化

公開:2021年4月30日

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大磯ガイド協会の大谷会長(左から3番目)と会員
大磯ガイド協会の大谷会長(左から3番目)と会員

 大磯ゆかりの人物や地元の歴史、文化に関する解説を1冊にまとめた『大磯 まち歩き事典』を、NPO法人大磯ガイド協会が発行した。20年間のガイド活動で会員たちが学び、語り続けてきた大磯の見どころと魅力を余すところなく紹介している。

 「人物・別荘」「文化・史跡」「祭事・行事」「自然」「災害・事件・その他」の5章からなるA5判321ページ。第1章では皇族・華族をはじめ政治家や実業家、文化人、軍人など220人について解説している。その多くは、日本最初の海水浴場の開設(明治18年)と大磯駅の開業(同20年)を契機に、大磯に別荘を構えた人物だ。巻末には指定文化財の一覧や索引があり、大磯のことを調べたいときにも役立つ一冊となっている。

 同書は、協会設立20周年記念事業として発行された。会員各自が分担して解説文を書き、集まった約500項目の原稿を8人の編集メンバーが推敲。再調査や追加取材も行い、6年かけて完成にこぎつけた。記念事業のために積み立てた基金を充て、800部制作。本来なら、20周年を迎えた昨年4月に発行する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で1年遅れの今年になった。

 4月21日、大谷弘道会長らが大磯町役場に中崎久雄町長を訪ね、50部を町へ寄贈した。「協会員全員のガイド目線による寄稿と編集委員6年間の努力の成果。大磯の魅力を再認識し、小中学校で副読本として活用してもらえれば嬉しい」と大谷会長は話した。

 同町と二宮町、平塚市の図書館、大磯町郷土資料館で閲覧できる。

明治の歴史探訪好評

 同協会は2000年、有志28人による大磯ガイドボランティア協会として発足。12年にNPO法人化し、4年前に現在の名称に変更した。現在の会員は51人。

 依頼を受けて町内を案内するほか、テーマを設定したまち歩きツアーを年10数回開催。大磯に住んだ8人の宰相など偉人ゆかりの地を巡る「明治の群像」シリーズは、特に好評だという。明治記念大磯邸園の一部区域が特別公開された18年度には2万5千人近くをガイドでもてなした。

 昨年度は新型コロナの影響でまち歩きツアーを1回も実施できなかったが、大谷会長は「24年度の大磯邸園の全面開園に向けて研修を積み、準備していく」と活動の発展を目指す。

『大磯 まち歩き事典』。表紙と裏表紙の絵図は明治21年(1888)の相陽大磯駅全図
『大磯 まち歩き事典』。表紙と裏表紙の絵図は明治21年(1888)の相陽大磯駅全図

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