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新島襄・八重夫妻の手紙も 徳富蘇峰記念館で特別展

文化

公開:2022年3月18日

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大磯で静養する新島襄が蘇峰に送った手紙(上のはがき)と、新島が他界した翌日に蘇峰ら新島の門弟を励ますために勝海舟が書いた手紙(下の巻紙)
大磯で静養する新島襄が蘇峰に送った手紙(上のはがき)と、新島が他界した翌日に蘇峰ら新島の門弟を励ますために勝海舟が書いた手紙(下の巻紙)

 勝海舟や伊藤博文など教科書に載っている人物の手紙を紹介する特別展を、二宮町の徳富蘇峰記念館で開いている。新島襄が大磯の百足屋(むかでや)旅館から出した手紙もあり、蘇峰と差出人との交友関係を垣間見ることができる。

 蘇峰は明治から昭和にかけて活躍したジャーナリスト。同館では各界の要人や文化人などが蘇峰へ宛てた手紙約4万6千通を保管する。手紙と封筒のコピーに釈文と解説文を添えて頒布している「"書"に親しむシリーズ」が100人に達したことを記念し、特別展を企画した。文学者・夏目漱石、軍人・乃木希典など各分野から10人を選び、その書簡を展示。政治家でとりわけ達筆だった犬養毅の手紙は、書家・能筆家を代表する資料として並んでいる。

 同志社英学校で学んだ蘇峰は設立者の新島襄を生涯の師と仰いだ。新島は同志社大学設立へ奔走するさなか病に倒れ、蘇峰の斡旋で静養先の大磯に滞在。新島の手紙は百足屋旅館に到着した直後の明治22年暮れに書かれた。新島の妻・八重が送った大正10年の手紙には、喜寿の祝い金で茶会を催すことができたという感謝が綴られている。

 「世間の実業家と称せらるる仲間では実に群鶏の一鶴」と蘇峰が称えた原三渓の手紙は長文の礼状。「文章を膨らませて書くのも一つの技。肉筆の字とともに、人物評に優れた蘇峰が差出人をどのように評していたのかにも注目して」と学芸員の塩崎信彦さんは話す。

 「教科書で見た!!あの人が書いた手紙」展は12月25日まで。展示を入れ替えて来年も行う。午前10時から午後4時まで。月曜日休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)。入館料一般500円。問い合わせは同館【電話】0463・71・0266。

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