神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

難曲に挑み金賞と特別賞 日本管弦打楽器ソロ・コンテストで早野汐美さん(国府中2年生)

公開:2011年2月4日

  • X
  • LINE
  • hatena
トロフィーと楽器のユーフォニアムを手にする早野汐美さん(写真左)と、ピアノ伴奏をした松田美紗さん(写真右)
トロフィーと楽器のユーフォニアムを手にする早野汐美さん(写真左)と、ピアノ伴奏をした松田美紗さん(写真右)

 全国から中学生と高校生363名が参加した「第7回日本管弦打楽器ソロ・コンテスト」(主催/東邦音楽大学、後援/文部科学省・文化庁・埼玉県・全日本吹奏楽連盟ほか)で、大磯町立国府中学校(川越初榮校長・生徒数371名)の2年生早野汐美さんが中学生金管楽器の部門で金賞に輝いた。音楽大学の卒業課題曲にも指定される難曲「幻想的協奏曲」にユーフォニアムで挑んだ早野さんは、金賞受賞者のなかでも特に高い評価を受け、全国第3位にあたる埼玉県教育委員会教育長賞を同時受賞した。

 早野さんがコンテストに参加したのは、2年前に中井町立中井中学校の3年生だった音楽教室の先輩が同じコンテストでユーフォニアムを演奏し、金賞を取ったことがきっかけ。カステレード作曲の「幻想的協奏曲」を選び、昨年4月から練習を始めた。ピアノ伴奏は音楽教室の仲間で卓球部員の松田美紗さん(2年生)に依頼。伴奏にも高度な演奏技術が必要なため、二人は授業が始まる前の朝や放課後を使い、休日も練習に励んだ。

 予選は11月にあり、中学生金管楽器部門に83名が参加。30名の予選通過者に入った早野さんは本選までの1カ月間、指導者に付いてさらに特訓。12月27日、東邦音大キャンパス内のホールで本選に臨んだ。伴奏の松田さんも「これで評価が決まると思ったら、私もいい表現をしようと頑張った」と、早野さんを後押し。音大教授やNHK交響楽団のプロ奏者らが審査にあたり、早野さんの演奏は「安定したテクニックで積極的な表現意欲がある」「中学生がこの難曲に挑戦したことに驚いた」「聴かせる演奏だ」と高い評価を受けた。

 早野さんは吹奏楽部に所属。顧問の池上喬之教諭は「音質の美しさを大事に」と指導しており、昨夏は県大会で金賞を受賞。日頃の部活動で培ってきた「音磨き」への向上心と真剣さが、コンテストでの好成績に結びついたようだ。

 「今回のチャレンジで良い結果が出てとても嬉しい。他の中学生の演奏を聴き、刺激も受けました」と早野さん。次は日本ジュニア金管打楽器コンクールを目指したいと意欲を見せる。
 

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

アンジェが全国3位

二宮町ダンススタジオ

アンジェが全国3位

コンクールに落語で挑戦

4月26日

「盲導犬すごい」の先へ

二宮在住板嶌さん

「盲導犬すごい」の先へ

共生社会 考える機会に

4月26日

絵本で地元の魅力発信

大磯中学校

絵本で地元の魅力発信

生徒有志が図書館に寄贈

4月19日

新名物に「高麗キムチ」

大磯町

新名物に「高麗キムチ」

地名から縁広げ商品化

4月19日

大磯在住 勝倉さん世界V

障害者プロサーファー

大磯在住 勝倉さん世界V

グランドチャンピオン目指す

4月12日

コロナ経て秘仏開帳

大磯町慶覚院

コロナ経て秘仏開帳

稚児行列も実施

4月12日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月1日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook