足柄消防中井分遣所 新庁舎が完成 非常用自動発電を完備
地域の防災拠点の要である足柄消防組合松田分署中井分遣所(中井町雑色)の新庁舎が完成した。同組合は4月1日付けで組織改編を行い、中井分遣所は旧東消防署中井分署から名称が変わった。
旧中井分署の建物は昭和49年に造られた。地域における重要な防災拠点として耐震性の高い施設であることが欠かせないため、改修ではなく、建て替える方法が採られた。新しい庁舎は旧分署があった場所から少し下がった、同じ敷地内に建設。鉄骨平屋建て。床面積260・38平方メートルで、以前よりやや広くなったという。
新庁舎には消防車と救急車それぞれ1台ずつを格納するシャッター付きの車庫や事務室をはじめ、仮眠室、食堂、畳の休憩室、浴室などを設置。また、停電時には自動的に稼働する非常電源が新たに完備された。「これまで非常時には発電機を回さなければいけなかったが、心強い設備ができた」と権守(ごんのかみ)忠義所長。
中井町全域と大井町の一部を管轄する中井分遣所は所長以下16名が2班に分かれて勤務する。当初は3月24日に新庁舎の披露目式が予定されていたが、東日本大震災の発生を受けて中止になった。
権守所長は「地震で揺れを感じた際は、まず火の始末が大事。また、軽症程度の怪我であれば自分たちで応急処置ができるように大災害への備えを心得ておくことが必要だ」と話す。足柄消防組合では普通救命講習会を開催しており、自治会やPTA、職場など20人位のグループでの申し込みに応じた講習も行っている。
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