復興と鎮魂の竹灯篭 川勾神社例大祭
二宮町で9日、川勾神社例大祭が行われた。今年は東日本大震災復興を祈願し、町内17地区を神輿が渡御。祭のクライマックスであるみそぎ祭では梅沢海岸に竹灯篭が並んだ。震災犠牲者の魂を鎮める光が包むなかで参列者と見物人が幽玄な神事を見守った。
神輿の屋根に「復興祈願」の色紙。例大祭は早朝から始まり、高張提灯と先導神輿に続いて本神輿が「ドッコイ、ドッコイ」の掛け声で町内を練り歩いた。
夕刻、神輿はみそぎ祭を執り行う梅沢海岸へ。今年はボランティア団体グリーンにのみやプロジェクトと湘南二宮竹の会の協力で102個の竹灯篭が浜に設置された。光の列の間に2本の竹が立ち、竹の周囲で八の字を描くように神輿が3遍回り、すっかり暗くなった雨のなか、無事に宮入した。
二見直樹宮司は「復興を祈願してお神輿を担がせてもらいました。みそぎ祭の幽玄な雰囲気を盛り上げるのとあわせ、慰霊の意味も込めて竹灯篭を並べました。来年も継続できれば」と話していた。
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