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大磯の古刹に新しい顔 「650年の法燈守る」と決意

文化

公開:2015年4月10日

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入場する新住職の熊澤吏樹氏(中央)
入場する新住職の熊澤吏樹氏(中央)

 大磯町の福聚山妙輪寺(大磯1582)で4月3日、新しい住職を迎える入寺式が開かれた。同寺は開山650年以上を誇る日蓮宗の古刹。当日は県内各地から駆けつけた住職や檀信徒らが見守る中、允許(いんきょ)状授与などの法要が行われた。

 第70世住職に就任した熊澤吏樹氏(39)は9歳で米国のハワイに渡り、大学医学部で6年間学んだ後、中国北京でも3年間、東洋医学の研修に携わった。その後、2013年5月に先代住職の父・熊澤海樹氏が逝去。しばらく隆安寺住職の山中秀海氏が代務住職を務めていたが、吏樹氏が今年1月に身延山で住職認証式を終えたことを受け、同寺総代らの推挙の下、新住職へ就任する運びになったという。

 当日は龍笛が響き渡る厳かな雰囲気の中、新住職一行が同寺に入場。本堂で入寺式(住職就任式)が執り行われ、決意表明にあたる奉告文(ぶこうもん)などが読み上げられた。

 あいさつに立った吏樹氏は「650年以上続く妙輪寺の法燈を絶やさないよう、若輩ながら頑張っていきたい」と、新住職としての抱負を述べた。

 同寺は1357年4月に開堂され、江戸時代には徳川御三家である紀州家の姫が度々宿泊。江戸城の奥女中らも参詣したといわれている。1836年には火事で建物の大半が焼失。現在の本堂は明治時代に入って再建されたものだという。

本堂で実施された入寺式の模様。新住職への引き継ぎも行われた
本堂で実施された入寺式の模様。新住職への引き継ぎも行われた

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