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令和へつなぐ「山神輿」 大磯 高来神社で高麗寺祭

文化

公開:2019年4月12日

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力を合わせ山頂を目指す
力を合わせ山頂を目指す

 大磯町の高来神社(高麗2の9の47)で4月19日(金)から21日(日)まで、春の例大祭「高麗寺祭」が行われる。祭のハイライト、神輿を担いで高麗山(標高168m)の麓から山頂を目指す勇壮な神事「山神輿」は、大磯町の指定民俗資料(無形民俗文化財)に指定されている。

 急峻な坂を登ることから近年では「神輿のロッククライミング」とも例えられるこの神事は、江戸時代の寛永年間に始まったとされる。旧暦の3月18日に農具や種物を商う門前市が開かれていた頃、その喧騒から神社の御霊を遠ざけようと神輿に移し、高麗山山頂の上宮まで担ぎ上げて仮宿させたことに由来する。

 ケヤキ造りの頑丈な神輿はやや小ぶりで、重さ約250kg。平地で担ぐ神輿に比べ、華美な装飾や金具が少ないのが特徴。前棒の担ぎ手が舵取り役を務め、後棒の担ぎ手が神輿を押し上げるようにして進む。また前棒に長さ80mの大綱を結んで引っ張り上げ、周囲の木にも綱を巻き付けて神輿のバランスを取る。神事を今に伝える高麗山神輿保存会の原田勝司会長は「今年も怪我なく無事に務め上げ、改元で平成から令和へ時代が繋がっていくように山神輿の伝統を後世に引き継いでいきたい」と思いを語った。

助っ人も歓迎

 神輿は19日午後6時から急峻な男坂を3時間かけて登り、2日後の21日午前11時30分から斜面が緩やかな女坂を下山する。神社に帰還後、午後2時から境内で昇殿神事が行われ、巫女による「浦安の舞」が奉納される。

 少子高齢化が進むなか、神輿の担ぎ手や綱の引き手の確保が喫緊の課題。近年は学生ボランティアや町内外からの一般参加者の協力が欠かせなくなっている。「法被や軍手などは用意しているので、飛び入りも大歓迎」と原田会長。問い合わせは町生涯学習課【電話】0463・61・4100へ。

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