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大磯駅前洋館(旧木下家別邸) 初の大規模修繕 地元建設会社が施工

文化

公開:2020年2月7日

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足場幕が張られた大磯駅前洋館
足場幕が張られた大磯駅前洋館

 大磯駅前洋館(旧木下家別邸)の改修工事が、1月中旬から始まった。2011年の耐震改修工事以来、初めての大規模修繕となる。築108年の歴史ある建造物が、地元建設業者の手でよみがえる。

 洋館は貿易商だった木下建平が大正元年(1912年)に建てた別荘。ツーバイフォー工法としては国内で最も古い時代の建築物とみられ、国登録有形文化財に登録されている。2010年度に町が民間事業者から取得し、活用事業者を公募。13年度から、選定事業者のインターナショナル青和がレストラン「大磯迎賓舘」として営業する。

 町はこれまでも小規模修繕を行いながら維持管理をしてきたが、利活用開始から10年を目前に建物の傷みが目立つようになったことから大規模修繕を決めた。主に屋根や外壁、木製建具の再塗装と劣化部の補修を行う。

 施工を担当する株式会社大創建設(大磯町生沢)は、これまでも同館のダイニング扉などの小修繕を行ってきた。瀬戸亨一社長は「歴史ある建物を次世代につなぐための大役。責任をもって、大切に修繕に努めていきたい」と語り、その思いを足場幕のメッセージにも込めた。

町の財産 みんなで守る

 古い構造の建物だけに改修も容易ではない。同館の特徴の一つである外壁の「南京下見板張」や玄関部分の丸みを帯びた形状など「現在ではあまり使われていない建材で修復するには職人が一枚一枚、手加工をする必要がある」という。

 大磯迎賓舘の担当者は「大磯の大切な財産を地元業者の手で修復してもらえることは素晴らしい。大磯には歴史的建造物を保全するための基金もあり、みんなの力で守っているのだと感じている」と話した。工事は3月9日まで。なおレストランは工事中も通常通りに営業している。

瀬戸社長と修復中の南京下見板張
瀬戸社長と修復中の南京下見板張

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