新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う休業や外出自粛要請で深刻な影響が及んでいる地域経済と町民生活を支えるため、大磯・二宮・中井各町は緊急対策に乗り出す。一律10万円を支給する特別定額給付金の申請書発送やオンライン申請の受け付けも始まった。
大磯町給食費など補助
大磯町は5月1日、感染症の拡大防止と町民の健康維持などを柱とする緊急対策を発表した。延期している乳幼児の集団健診を一部個別に実施し、次亜塩素酸水生成器の購入、学校や社会福祉施設などへのマスク・消毒液配布などを進める。
ひとり親世帯の児童扶養手当受給者へ一律3万円給付、3歳以上の保育園児と小学生の給食費補助、放課後児童クラブと2歳児までの保育料の一部支援なども行う。就学援助対象世帯に給食費相当額の昼食費を支給。休校中の児童・生徒に教材や課題などを郵送して学習のサポートを図る。
事業者への支援策として、売り上げが大幅に減少した小規模事業者に最大30万円まで事業所賃借料を補助。融資に対する支払い利子の5年間全額補助などを実施する。
緊急対策にかかる事業費は総額約9200万円。財政調整基金の取り崩しと町長・副町長・教育長の給与削減で財源を賄う方針だ。臨時議会に予算の専決処分の承認などに関する議案を出す。
また、ふるさと納税制度を活用してコロナ対策の応援寄附金を町内外から募る。募集期間は5月15日から10月30日まで。
二宮町協力金上乗せ
4月に緊急対策を打ち出した二宮町は、事業者に対する支援金の申請受け付けを5月11日から始めた。県の休業要請に応じて休業や営業時間の短縮をした中小企業と個人事業主へ、県の協力金とは別に10万円を助成。6月15日まで郵送による申請を受け付けている。
緊急対策の実施に伴い、町は補正予算案を12日に発表した。一般会計は歳入歳出予算にそれぞれ2億1千万円を追加し、総額111億円超とする。15日に補正予算案を議会へ提出し、一部事業について専決処分の承認を求める。
中井町補正予算が可決
中井町は町独自の緊急支援策に8千万円を費やす。8日に臨時会で補正予算が可決した。
経営に打撃を受けた中堅・中小企業と個人事業主に上限20万円の給付金支給などを行う。休校中の小中学生がいる家庭に、子ども1人につき地域通貨5千円を給付。水道料の支払いが困難になった人へ支払いを最長5カ月間猶予する。
給付金申請始まる
大磯町は5月11日からオンラインによる特別定額給付金の申請受け付けを始めた。町からの申請書発送は15日を予定。給付金はオンライン申請で28日以降、郵送申請で6月1日以降に順次、指定口座へ振り込まれる。二宮町も15日に申請書を発送する予定。受け付けから給付までにかかる日数は、概ね10日程度を見込む。中井町は13日から申請書を順次発送した。
なお、オンライン申請に必要なマイナンバーカードを今から取得するには発行まで期間を要するため、オンラインよりも早く受給しやすいといわれる郵送での申請を自治体は勧めている。
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