大磯町の旧吉田茂邸と大磯西インターチェンジの間で整備が進められていた「太平洋岸自転車道」の延伸工事が完了し、6月26日に開通した。これにより大磯町内を通る同自転車道の全線がつながった。自転車を活用した観光振興に力を入れる同町は、観光客の周遊環境向上などに期待を寄せている。
太平洋岸自転車道は、千葉県銚子市から和歌山県和歌山市までの沿岸・総延長約1400Kmをつなぐサイクリングロード構想。大規模自転車道整備事業の目玉として、国や沿線の6県が推進してきた。県内では国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所により、横須賀の久里浜港を起点に海岸沿いを三浦半島から湘南地域、小田原を経由して湯河原までつなぎ静岡へと抜ける約105Kmの整備が進められている。
大磯では1987年に大磯港から旧吉田茂邸までを西湘バイパスに沿って走る約2・4Kmのサイクリングロードが整備され、2018年度から葛川を渡る橋梁を含む今回の区間(約300m)の整備に着手した。この区間が開通したことで、大磯西ICから大磯プリンスホテル内の道路や町道を経由して国道1号につながるようになった。
新型コロナウイルスの感染予防のため開通日の式典は催されなかったが、中崎久雄町長と高橋英俊町議会議長が自転車で渡り初めを行った。「吉田側道橋」と名付けられた新しい橋を通って葛川を渡った2人は「新たな道を通じて人の交流が生まれ、町の活性化につながれば」(町長)、「自転車で大磯の海風とみかんの香りを感じながら周遊してもらいたい」(議長)と話した。
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|