東日本大震災の影響により夏場の電力の供給不足が懸念されていることを受け、秦野市では、勤務中の職員の服装について「Tシャツ」を認めることとした。5月13日から、Tシャツ姿の職員が登場している。
市では平成17年から、6月1日から9月30日までをクールビズ(夏季軽装)として、原則ノーネクタイ、ノージャケットで執務しても差し支えないとしている。また一昨年からは、秦野市観光協会が全国植樹祭に向け製作した、観光PR用ポロシャツも認めている。
市人事課では5月6日、各課長等に発した夏季軽装に関する通知で、従来の服装に加え「今年度は、観光協会が販売する震災復興と観光PR用のTシャツも可とする」とした。
Tシャツ着用を認める市の決定は、13日に環境省が発表した従来のクールビズをさらに推進する取組み「スーパークールビズ」を、一歩先取りしたかたちだ。
Tシャツのデザインの原案は、震災発生直後の自粛ムードから、同協会スタッフが「元気を出して前に進もう」「秦野は元気です」というメッセージを発信しようと10枚だけ作ったものだ。
5月13日から、白とネイビーの2色を販売。胸元の「がんばろう日本!WITH はだの」と、背中に大きく描かれた同協会のキャラクター丹沢ダッシュ君(犬)のイラストと「HADANO」「元気!」のメッセージは共通。白色のみ、胸元に日の丸と同キャラクター丹沢はだの三兄弟のイラストがプリントされている。
担当の市人事課では、職員の軽装を促すことで、環境問題への意識および公務効率の向上を図り、節電に取り組む姿勢を明確にしたいとしている。
市では節電への取り組みとして、国がクールビズを前後1カ月ずつ延長したことにならい、同期間を5月9日から10月31日まで延長することも決定した。庁内の冷房温度を上げることも検討したが、職員の健康への配慮から昨年と同じく28℃の設定としている。
同課では、「震災復興への願いと節電に取り組む姿勢を明確にするものなので、何卒ご理解いただきたい」と話している。
観光協会で販売
Tシャツは一般向けにも販売されている。各色4サイズ(S・M・L・LL)で1枚1500円。それぞれ200枚の数量限定。
市役所西庁舎前コンビニ隣の同観光協会事務局(【電話】0463(82)8833)で購入できる。
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