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秦野版 公開:2012年2月16日 エリアトップへ

「金環日食」秦野でも 真円が見られる中心食線も横断

社会

公開:2012年2月16日

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秦野市内を通る「中心食線」(予測図)
秦野市内を通る「中心食線」(予測図)

 今年5月21日(月)に日本各地で観測できる、太陽の手前に月が重なりリングのように輝く天文現象「金環日食」。これが秦野市内でも観測でき、真円のリングが見られる「中心食線」も各地を横断する。

 中心食線は、南が丘3丁目、立野台2丁目、上大槻、曽屋、南矢名、北矢名、鶴巻南1丁目などを通る。

 秦野市役所付近では同日の朝6時18分28秒から欠け始め、7時33分33秒頃に真円となり、9時1分13秒に欠け終わる。真円の継続時間は5分3秒程度で、輪の太さの均等度は98・1%前後になるという。

 関東で金環日食が前回起きたのは、173年前の1839年。次回は2041年といわれている。「このすばらしい天体ショーの見られる日にこんなに条件の良い場所に住んでいる幸運に感謝したい」と自然観察施設・くずはの家の高橋孝洋所長は話す。

観察は「目」に注意

 ただし日食の観察には注意が必要だ。太陽の光が強いため目を痛める危険性があり、同施設では「安全に気をつけて」と注意を促す。

 同施設では、子どもたちに安全な観察方法を教えるため、小中学校教諭を対象とした「金環食観察法講習会」を実施している。2月11日には第1回の講習会が行われ、丹沢星の会の木村英昭さんから6人の小中学校教諭が指導を受けた。

 木村さんは「とくに観察してもらいたいのは子ども。この感動的な出来事によって理科への興味を深めてほしい」とした上で、太陽を観測することの危険性を強調した。

 木村さんが勧めるのは、投影された太陽像を見る間接的な2つの観察方法。一つは、厚紙にあけた小さな穴を通して太陽の光を白い紙に映すと、太陽の形が分かるピンホール効果を利用した方法。もう一つは、小さな鏡で太陽の光を反射させ、壁などに投影した太陽の形を観察する方法だ。

 また日食観察グラスを通して太陽を直接見る方法もあるが、適正に作られたものを正しく使用しないと危険だという。いずれの方法をとる場合も、指導者のもとで観察をするよう呼びかけた。

 次回の教諭向け講習会は4月14日(土)、一般向けには5月12日(土)の開催を予定しているという。問合せは同施設【電話】0463・84・7874まで。

【金環日食】

 太陽、月、地球が一直線上に並ぶことで起きる現象「日食」の一つ。太陽は月の400倍の大きさだが地球からの距離も400倍遠いため、地球での見かけの大きさはほとんど同じになる。月と地球の軌道が楕円のため太陽のほうが月より微妙に見かけが大きくなることで、月の外側に太陽がはみ出してリングのように見える現象が起きる。
 

日食観察グラスの使い方を学ぶ教諭ら
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