鶴巻で水災害支援隊結成 ６地域で支え合い対策
土のうを運ぶＬＤＳ隊員
鶴巻地区の風水災害の被害を軽減するため、地元自治会による実動隊「地域災害対策支援隊」（Ｌｏｃａｌ Ｄｉｓａｓｔｅｒ Ｓｕｐｐｏｒｔｅｒｓ・略称ＬＤＳ）が今年度新たに結成された。
市内でも特に水害に見舞われることが多い鶴巻第１・２・３、鶴巻中部、ひかりの街、代々木地区。６地区の自主防災会は水災害の防止について話し合う「鶴巻水害対策委員会」を設立。その中で、同地区の水害対策として昨年度設置された大根ポンプ場稼動後も「一部地域の被害が軽くなった程度。地区全体で見ると被害はまだ続いている」という認識で一致した。
これまで同地区で風水災害時に出動していた消防団第５分団約45人だけでは広範囲での作業に限界があったことから、「地域を自身の手で守り、同じ悩みを持つ近隣地域で支え合う必要がある」として、委員会とは別に、水災害時の実動支援隊を結成するに至った。
市防災課は「今後隊員は地域有志で募集したいが、雨季を前にまず結成が先決」と話す。そこで、今回は自治会会員を中心に隊員を募集。新隊員は５月25日、消防団らと共に地域の水害対策訓練で、実際に水災害が発生している市道４１２号線での土のう積み訓練などを実施した。今後同隊は、水災害時、消防団や市職員らによる現地災害対策本部と協力しながら、鶴巻地区で初動から復旧に至るまでの活動に当たる予定だという。
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