表丹沢野外活動センター 無断使用が増加 管理者「ルール守って」
二ノ塔や三ノ塔の麓に、キャンプ場や研修棟などを備える市の有料施設「表丹沢野外活動センター」(菩提2046の5)がある。敷地内の設備を使えるのは原則同センター利用者だが、トイレは同センター利用者以外にも一部使用を認めている。しかし、近ごろ、無断使用やマナーに反するケースが増えているという。市では「ルールを守って」と呼びかけている。
無断使用があるのは駐車場、キャンプ場、トイレ、シャワーなど。とりわけ問題となっているのはトイレ&シャワー棟だ。
同棟には靴を脱いで入る一般用トイレとシャワーがありトイレは同センター利用者以外でも、管理事務所に声をかければ使用できる。シャワーは同センター利用者以外は使用できない。
また、この棟には障害者用のトイレとシャワーも設置され、同センター利用者でなくても人工肛門・膀胱の保有者(オストメイト)は使うことができる。一般用トイレとは異なり、靴を脱がずに入れる設計になっているこの障害者用トイレを、下山した登山者等が、靴を履いたまま無断使用したと思われる形跡が残っていることがあるという。
トイレやシャワー室、棟の玄関口が、登山中に衣服に付いた泥や山ビルなどで汚され、オストメイトの人が利用できないほど不衛生な状態になっていることがあるという。冷水シャワーは無料で使えることもあり、温かい時期の登山後には恰好の施設だ。
このような事例はここ2年ぐらいで増え、今年の登山シーズン開始後は月に1、2回程。管理事務所の職員が毎日朝夕に同施設の見回りの際に、汚された状況や、市外や県外からの山登り客等が無断使用している場面に遭遇している。最近では7月初旬に無断使用があったという。
同センターを管理する市こども育成課は「施設利用者以外の方がトイレや駐車場をご使用になりたいときは、管理事務所に一声かけていただきたいです。健常者は障害者用トイレを使わず、ルールを守って丹沢の自然を楽しんでください」と呼びかける。
表丹沢野外活動センターは2007年にオープン。丹沢大山国定公園内の標高約400mの位置にあり、葛葉川の上流に隣接する施設。キャンプなどをする一般客のほか、青少年団体・学校、体験学習の場として年間約2万3000人(2012年度)が訪れている。
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