神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
秦野版 公開:2013年8月22日 エリアトップへ

秦野高校 31文字の熱き戦い 短歌甲子園に初出場

公開:2013年8月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
全国大会に出場する(左から)片山さん、井上さん、和田さん
全国大会に出場する(左から)片山さん、井上さん、和田さん

 県立秦野高等学校3年の井上恵太さん(17)、和田雛さん(18)、片山百恵さん(17)の3人が、岩手県盛岡市で8月21日から23日(金)まで開催されている「第8回全国高校生短歌大会 短歌甲子園2013」に出場している。秦野高校が同大会に出場するのは初。

 短歌甲子園とは、近代短歌に新しい世界を切り開いたといわれる青春の歌人、石川啄木を顕彰するとともに、若い世代の短歌づくりを振興するために開催している、全国の高校生を対象とした短歌大会。

 今大会には、全国から48校66チームの応募があった。このうち、昨年度の優勝校及び準優勝校チームを含む36チームが予選を通過し、全国へ駒を進めた。

 秦野高校チームの井上さん、和田さん、片山さんは2年生のクラスメイト。現在は、小論文や短歌などを学ぶ国語の選択授業で机を並べている、「仲良し3人組です」と口を揃える。

 大会出場を思い立ったのは、リーダーを務める井上さん。授業で短歌を学んでいたこともあり、「面白そうだな」とメンバー集めに奔走した。3人1組というチーム構成のため、選択授業のクラス全員に呼びかけ、和田さんと片山さんとチームを組んだ。

 予選は、未発表の自作短歌を1人1首、各校合計3首を応募して審査を受ける。

 井上さんの作品は、「太陽に 腕まくりして汗かいて 白黒つけてやろうじゃないか」。体育祭の勝敗の行方と日焼けした自身の腕の白黒をかけたという。

 和田さんは、「フツフツと熱気高まる 体育祭 砂埃あげ風が過ぎてく」。暑さと生徒たちの熱気でよけいに盛り上がる体育祭の情景を詠んだ。

 片山さんは、「あと5分 そんなつもりが大寝坊 バスは無慈悲に走り去ってく」。大急ぎでバス停に向かったものの、目の前でバスが発車して乗り遅れた切ない気持ちを切り取った。

 3人に全国大会出場の吉報が届いたのは7月上旬。「応募したことを忘れていた」という3人は、驚きとともに「頑張って考えたかいがあった」と喜びあった。

 短歌の魅力を「日本人らしさを感じられる。韻を踏んだ独自のリズム感が良い」という。

 全国大会は、1日目に題が発表され、2日目に第1次リーグ、3日目に決勝戦が行われる。3人は出発前の合言葉「頂上(テッペン)とるぞ」を胸に、31文字の熱き戦いを繰り広げている。

 3人を教える根岸清一教諭は、「光る句が多い3人。題を見た瞬間に感じたこと、言葉のひらめきを大切に頑張ってほしい」とエールを送った。
 

秦野版のトップニュース最新6

ICT技術を本格導入

秦野市消防

ICT技術を本格導入

救急活動の効率化図る

5月17日

記念事業計画まとまる

秦野市市制70周年

記念事業計画まとまる

プレイベントは今年から

5月17日

キッチンカー年間出店

弘法山公園

キッチンカー年間出店

飲食需要に応え実証実験

5月10日

通報現場を「見える化」

秦野伊勢原消防本部

通報現場を「見える化」

スマホで映像を送信

5月10日

各種地図をまとめて閲覧

秦野市

各種地図をまとめて閲覧

デジタル化の一環

5月3日

カーネーション出荷ピーク

カーネーション出荷ピーク

市内農家で摘み取り進む

5月3日

お得なプランや商品いっぱい!みどりや祭

特別価格の水回り2点セットや大好評コミコミ塗装プラン、ペットのためのリフォーム相談など

https://k-midoriya.com/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 10月27日0:00更新

  • 10月20日0:00更新

秦野版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook