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秦野版 公開:2014年10月18日 エリアトップへ

下大槻の原達也さん 二輪で千羽鶴を被爆地へ 亡き友人の想い継ぎ

社会

公開:2014年10月18日

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仲間と千羽鶴を掲げる原さん(左)
仲間と千羽鶴を掲げる原さん(左)

 下大槻のスーパー「まるだい」の社長・原達也さん(59)が10月9日から12日にかけて、バイクで被爆地の広島と長崎を訪れ、横浜市の小学生が平和への祈りを込めて作った千羽鶴9本を届けた。

 原さんは9日に秦野を出発。千羽鶴をバイクの収納スペースに入れ、横浜市在住の友人と共にバイクで広島へ向かった。

 10日、広島の平和記念公園へ千羽鶴を届け、ボランティアをしている70代の男性から話を聞いた。その男性は「公園の土壌を掘ればまだ人骨が出る。見学に来る子どもたちや同行する大人たちにも、もっとこの場所の意味を重く受け止めてほしい」と話したという。

 広島のバイク仲間と再会した後、長崎へ。11日の長崎は国民体育大会で道が混んでおり、パトカーなども多く見られたという。そんな中、平和公園や、被爆者の支援を目的につくられた「被爆者の店」を訪れ、千羽鶴を届けた。

 「走行中は、友人と無線で話す。共に旅先で美味しいものを食べ、ツーリング自体を楽しんでいる」と原さんは話す。

 原さんは10年前、若い頃から憧れていた大型二輪自動車の免許を取得。横浜の小学生が折った千羽鶴をバイクで広島へ届ける活動をしている人を知り、連絡を取り友人になった。しかし、その直後、友人はバイクで走行中に、交通事故に遭い、亡くなった。悲しみと驚きの中、「自分がやらなければ」という思いが芽生えたという。

 以来、2007年から原さんは毎年10月に被爆地へ赴くようになった。当初は広島だけをおとずれていたが、鶴を折った子どもたちから贈られた感謝の手紙に「広島と長崎に届けてくれてありがとう」という言葉を見つけ、「長崎にも届けられていると思っている子がいるなら届けよう」と2010年からは長崎へも届けることにした。

 原さんはほかにも、広島の神社から譲り受けた被爆桜を秦野市に寄贈したり、被爆ピアノでのコンサートを企画したりする活動も行ってきた。「今後は秦野市と協力して活動できたら」と原さんは話す。
 

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