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秦野版 公開:2024年1月1日 エリアトップへ

「秦野を森林観光都市へ」 高橋市長インタビュー

政治

公開:2024年1月1日

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本紙の取材に答える高橋市長
本紙の取材に答える高橋市長

 2024年の幕開けにあたり本紙では、高橋昌和秦野市長に恒例の新春インタビューを行った。高橋市長はコロナ後の日常が戻りつつある手応えや市制70周年、市内4駅周辺のにぎわい創造などに触れ、「秦野を全国屈指の森林観光都市に押し上げたい」などの思いを語った。(聞き手/本紙・渡部賢)

コロナ後の日常に手応え

 --2023年を振り返っての感想をお願いします。

 「昨年は新型感染症が5類に移行し、5月にはだのふるさと大使に就任したLUNA SEA 真矢さんが初出演した秦野たばこ祭や市民の日など、本市を代表する大規模イベントを盛大に開催することができました。皆さんの活気と笑顔に触れ、コロナ後の日常が戻ってきた手応えを感じています。

 9月には、震生湖が誕生から100年を迎えました。震災の記憶と教訓を後世に引き継ぐ大切さとともに、今後いつ起きてもおかしくないといわれる首都直下地震への備えの重要性を改めて感じ、防災・減災への思いを強くしました。

 そして、11月には悲願であった産科有床診療所が市内鈴張町に開院しました。2015年に秦野赤十字病院が、昨年3月に市内唯一の分娩取扱施設が分娩を休止した中での分娩再開は、妊娠・出産から子育て期までの切れ目のない支援による”安心して産み育てられる環境づくり”を大きく前進させる一歩となりました。

 一方で、一昨年から続く物価高騰は、日々の暮らしにも大きな影響をもたらしています。家計や事業活動を下支えするため、子育て世帯や低所得世帯への給付のほか、給食食材費やLPガス高騰分への支援、省エネ家電買い替えへの補助などを実施してきましたが、引き続き、適時適切な対策により市民生活と地域経済を守っていきます」

OMOTANの魅力発信

 --2024年の展望と注目の取り組みを教えてください。

 「2027年度に予定される新東名高速道路の全線開通と秦野丹沢サービスエリアの開設を見据え、秦野を全国屈指の森林観光都市に押し上げる鍵となる表丹沢の魅力の発信と、『都心から近い山岳・里山アクティビティの聖地』としての認知度向上を図っていきます。

 表丹沢には、スポーツクライミングや森林セラピー、収穫・農業体験など、老若男女を問わず楽しめる魅力が数多くあります。初めて秦野を訪れた方にもその魅力を届け、『再び訪れたい、住んでみたい』と感じていただくため、はだのふるさと大使などの高い発信力を活用したPRを積極的に展開し、『OMOTANファン』の裾野の拡大につなげます。

 いよいよ、1年後の2025年1月1日は、市制施行70周年です。今年は、『ふるさと秦野』への誇りと愛着が深まる記念事業の準備と併せて、プレ事業を開催し節目の年を盛り上げていきます。11月に本市を会場に開催される『全国削ろう会』では、歌舞伎座のひのき舞台やオリンピックの選手村にも使われた高品質の木材の産地として、本市の豊かな森林資源を全国にアピールし、秦野の木に触れ魅力を感じる機会を提供するとともに、市内建築関連産業の活性化にもつなげていきます。

 また、地域経済の好循環と地域コミュニティの活性化を目的に、来年早々に電子地域通貨事業を開始したいと考えています。市内での買い物やイベント参加によるポイント付与といった制度設計の検討や利用店舗の募集など、導入に向けた準備を進めながら、市民の皆様への利用方法の周知を丁寧に行っていきたいと思います」

「『丹沢』で広域連携を強化」高橋市長インタビュー4駅のにぎわい創造

 --市政の課題と解決に向けた取り組みについてお聞かせください。

 「拡幅整備が進む秦野駅北口前の県道705号は、2026年度の開通を予定しています。五十嵐商店や宇山商事の店舗兼主屋などに次いで、国の登録有形文化財として新たに6件の登録が期待される歴史的建造物など地域の資源をフル活用し、『まちづくりビジョン』で描いた商店や景観、文化を楽しめる”しなやかな街なか暮らし”の実現に向け、具体的な実行計画の策定を進めます。

 鶴巻温泉、東海大学前、渋沢駅でも、各駅の特色を生かしたにぎわいづくりを進め、地域の様々な方が参加する懇話会で出たアイデアを基に、市と地域が連携して試行的な取り組みを実施し、その効果などを検証してにぎわいの持続するまちづくりに反映していきます。

 また、秦野丹沢スマートインターチェンジ付近の羽根地区で整備を目指す『羽根森林資源活用拠点(仮称)』では、秦野産木材の活用による森林観光都市の魅力を体感できる拠点づくりに向けた実施計画の策定に取り組みます。

 さらに、女性と子どもが住みやすいまちづくりを推進するため、産後ケア事業の拡充や児童ホームの対象学年を6年生までに拡大するなど子育て環境の充実を図ります。

 この他、新たな課題にも積極的に取り組み、行政手続きのオンライン化など市役所を訪れずに手続きが行える取り組みを拡大するとともに、カーボンニュートラルの実現に向け、環境意識の定着・向上を図るための人づくりを進めていきます」

ふるさと秦野の魅力高める

 --市民へのメッセージをお願いします。

 「100年に一度といわれるパンデミックを乗り越え本格的な社会経済活動を展開する年として、物価高騰対策にも目を配りながら、”ふるさと秦野”の魅力を高めていきます。

 そのために、丹沢・大山の山麓でつながる市町村との広域連携を強化し、これまでの自治体間の『競争』から『共創』という考えの下、地域全体の価値を高めながら、名水や表丹沢など秦野ならではの魅力を磨き、市民の皆様が誇りと愛着の持てるまちづくりに全力で取り組みます。

 新しい年が、明るく希望に満ちた1年になりますことを心からお祈り申し上げます」

「OMOTAN」をPRするボードを手に思いを語る高橋市長
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