駅からいずみ遊歩シリーズ【19】 泉(オアシス)探訪 いずみ野駅〜横根稲荷神社 ※協力・オアシス21世紀の会
相鉄いずみ野駅から泉警察を通り、かまくらみちに向かうと神聖な一画に横根稲荷神社がある。昔から「横根のいなり様」として近郷の住民はもとより、大山街道に近いことから安全を祈願する大山参詣者も多く、また養蚕の守護神としても良く知られ、戦前は賑わっていた。関東大震災で倒壊した社殿は大正14年、氏子の寄付により再建された。
「稲荷神社」は一説によると旧約聖書のI.N.R.I.(ナザレのイエス、ユダヤ王)が外来語として伝わり日本書紀等の伊奈利になったという。伏見稲荷神社の創建にユダヤの帰化人、秦氏が関わっていることに符合している。
伝説では、京都船岡山の元稲荷の大神が3匹の白狐(衣食住の三要)を伏見に遣わし、伏見稲荷大社を建て、全国に広まったという。
歴史の経過とともに正統とは別に地方文化として、稲荷神社の狐は、米の大敵鼠を退治する守護神になった。
現在でも当地方において、旧家等いたるところに一対の狐が祀られているのは、その名残であろう。
(文・写真=村上和治)