田中慶秋氏 「時代に対応できる人を」 後継に望む人物像語る
5月に開かれた自身の後援会総会で次期衆院選に立候補しないことを表明した元法相で民主党の田中慶秋前衆議院議員(76)が戸塚区内の事務所で本紙のインタビューに応じ、民主党5区(戸塚区・泉区・瀬谷区)の後継に望む人物像として「今の時代に対応できる人を、民間人を中心に選考中」と語った。後継者は6月中にも選定したい考え。具体的には「行政改革等をしっかりやってくれる人。子育てや年金、医療、介護の諸問題に取り組み、中小企業の成長にも目を向けられる人」とした。
春の叙勲では長年の政治活動等が評価され、旭日重光章を受章した。受章も引退を決めるきっかけになったといい「今、後進に道を譲るべき時」と胸中を明かした。
今後は民主党神奈川県第5区総支部相談役として後進の育成に力を尽くす。
駅頭演説は続ける予定。今後の地域の発展については「誰もが地元に根差してショッピングなどを楽しめる街になればいい」。特に高齢者が気軽に買い物できる環境づくりの重要性を説き、「(消費者と店舗の関係は)物の売買だけでなく、人と人、つまり心と心のつながりが生まれる場として機能することが望ましい。地域を大切にする、その延長線上に国がある。これからも地域や国民のために頑張りたい」と抱負を語った。
福島県双葉郡浪江町出身の田中氏の元には震災被災者からの相談もある。「復興は進んでいない。これからも被災地の復興に携わっていきたい」とも話した。
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