4月で開設15周年を迎えたNPO法人「だんだんの樹」の理事長を務める 服部 惠津子さん 領家在住 66歳
だんだんとで15年
○…高齢要介護者とその家族に対する生活保全を事業として法人を開設し15年。これまで「年を重ねても住んで楽しく元気な地域」をめざし、地域とともに歩んできた。弥生台にある小規模多機能事業所で4月18日に開く「だんだんまつり」もその一環。当日は近くのパン店、コーヒー店、歯科医院などと連携し会場を盛り上げる。まつりは地域の人と人をつなぐ場所にもなっており「お互いを応援することにもつながっているんですよ」とにこやか。
○…認知症だった義理の母を介護しながら、介護福祉士の資格を取得。仲間と2000年にNPO法人を設立した。支えたい気持ちが強まる一方で、メンバーは主婦のため、当初は不安も大きかったという。翌年には訪問介護の活動を開始。人のつながりを作っていくには「ケアマネージャーの存在が必要」など、利用者の気持ちに寄り添うことやニーズを考えると、気付きも多かった。2010年には全面的にサポートできる小規模多機能事業所の開設に至った。
○…3年前に法人の理事長に就任。法人のメンバーは家庭を持つ「主婦」ばかりなので、気持ちはとてもよく分かる。「家庭の事情やみんなの希望を聞きながら働きやすいように」と職場づくりにも支え合いの精神がキラリ。強いて挙げるなら趣味は旅行だが、今は忙しくて時間がなかなかとれないという。
○…イベントなどを通して高齢者同士の交流を促す「しゃべり場」を法人開設当初から続けている。食事会にコンサート、日帰り旅行など内容は様ざま。いつもと違う時間を過ごしてもらうことで、心と身体の栄養にしてほしいという思いがある。今後は更なる拡大に向けて、区役所とも検討を重ねている。「地域の方は私たちのことを応援し、時には心配してくれる。これからも地域に必要なことで、私たちにできることがあれば助け合いながら続けていきたい」
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