創設45周年を迎える合唱団「いずみコール」の常任指揮者を務める 永見 冨久好さん 下和泉在住 74歳
団員たちは財産
○…創立45年を迎える女声合唱団の指揮を務める。「40年以上も続けてこられたのは、並大抵じゃない。波も風もなく、素晴らしいメンバーであること。人柄の良さがいずみコールの魅力であり、財産」と誇らしげに語る。月に3回だけ集まって、短期集中で歌を楽しむこと。これも長く続けてこられた理由の一つ。「年とともに声も変わってきているが、老後の生活の中で楽しんでいればいいんですよ--なんて言ったら怒られるかな」とほほ笑む。
○…東京芸術大学声楽科を卒業し、市内の高校の教員に。いずみコールの創設者に頼まれ、教員として働く傍ら、42年に渡り指揮者として携わってきた。地元の老人ホームの慰問や区の文化祭出演、さらにスペイン、イタリアといった海外でも公演経験がある。長年活動を続けている一方で、ピーク時は60人以上が在籍していたが、現在は40人弱に。「創設時からのメンバーも10人ほどいるが、最近はママさんコーラスに新しい人が入らないことが多いようだ」と少し気がかりな様子も見せる。
○…愛媛県出身。4歳から14年過ごした「宇和町」の歴史や故郷への思いを一冊の本にまとめたこともある。「故郷が好きでね。いずみコールのコンサートを開いたこともある」といきいきとした表情で語る。地元愛は、現在住む泉区でも強いようで、定年退職した14年前に、自宅からすぐの場所に大人から子どもまで、地域の人たちが楽しめる「泉文化の森」を仲間と作り上げた。700坪もある敷地では、音楽イベントやバーベキュー、餅つきなどを開催し、たくさんの子どもたちがそこで遊び、巣立っていった。
○…5月には泉公会堂で創立記念のコンサートを開催する。自身が得意とするキリスト教の楽曲に、なじみ深い童謡と、披露する楽曲のジャンルは幅広い。積み重ねてきた経験と仲間と歌う楽しさを歌声に乗せて届ける。
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