7月1日付で泉歯科医師会の新会長に就任した 宮内 錦一さん 上飯田町在勤 60歳
たかが歯磨き、されど歯磨き
○…「たかが歯磨き、されど歯磨き……。歯と体は大きくかかわっています」。近年、歯周病と糖尿病など、歯や口腔の疾患が別の疾患を引き起こす原因にもなっていることが明らかになり、「医科歯科連携」が注目されている。泉歯科医師会でも医師会と合同で研修などを行い、さらなる連携強化に努めている。「より健康でいられるように口腔ケアに力を入れてもらいたいですね」
○…歯科技工士の祖父と歯科医の叔母を持ち、歯科医は身近な職業だったと話す。「小さいころは技工所で遊んでいたらしい。歯科医になるDNAでもあったのかな」と笑う。宮内歯科医院を開いて32年。開業の地を探し、たどり着いたのが上飯田町だった。当時は相鉄線も市営地下鉄もなく不便な場所だったが、近隣の団地は若い世帯の移住で活気があったという。患者の中には、開院した当日からずっと通い続けてくれた人もいる。「90代で亡くなる前日まで往診しました。近くに歯科が少なかったこともあるかもしれないですが、長年通ってくれたことは嬉しかった」と振り返る。
○…休日は趣味のギターを楽しむ。小学生のころから嗜んでいたが、しばらく離れた時期があるため、現在は教室に通っている。慣れない指使いをすることで頭を使い、「認知症予防に」という狙いもあると笑う。「教室の発表会に出ることもあります。ただ、ライブハウスはこっぱずかしいからダメ。下手くそですし」と照れくさそう。
○…泉歯科医師会では、福祉保健センターと共に健診などの事業を実施。毎年6月に行っている子どものフッ素塗布や歯科相談は、保護者からの関心も高く、百数十人が参加している。通院できない高齢者や体が不自由な人には、訪問診療も行う。「歯科医師会といっても、区民には馴染みがないと思う。もっと会について知ってもらえるよう、訪問診療や健診の周知を行い、会をアピールしたい」
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