いずみ歌謡協会の会長を務める 高橋 照代さん 中田東在住 67歳
「歌が好き」その思い一つで
○…昨年9月に発足し、初の発表会を3月5日に控える。出演者はおよそ140人。「60代はまだ若い方。でも足が悪くて杖を使っている方も、舞台に立つときは杖なしで生き生きと歌っていらっしゃいますよ」とほほ笑む。朝9時半から夕方6時まで、丸1日かけた門出の大舞台。何度も口にするのは「とにかく皆さんに1日を楽しく過ごしていただきたい」というシンプルで強い思い。区舞踊協会や地元の歌手らも駆けつけ、華を添える。
○…区内で5つの教室で講師を務める。歌を始めたのは30代のころ。歌声を聴いた友人に「教えて」と言われたのがきっかけだった。「家で歌っていたら外に聞こえちゃってたみたい。でも教えるほどでもないし、じゃあ一緒にカラオケの会を作ろうよという話になって」。そうして仲間と立ち上げたのが、二十数年続いた区カラオケ協会だったが、会長が亡くなり、会は昨年解散。このまま生徒の発表の場がなくなってしまっては…と、元会員で新たに「いずみ歌謡協会」立ち上げた。
○…「ただただ歌が好き」と満面の笑みを見せる。若いころ、家で何度も聞いたのは大好きな美空ひばりのレコード。初めはうるさがっていた父も、娘や母の影響か、いつしか家族で楽しむようになった。95歳になった母は発表会を楽しみにしている一番のファンだ。歌のほかに心惹かれるのは花。きれいな花を見かけるとつい鉢植えを買ってしまい、自宅は花でいっぱいになるという。「自分が派手なので、鮮やかなものが好き」と明るく笑う。
○…芯が強く、姉御肌で頼りがいがあると仲間からの信頼も厚い。発表会では生徒の合いの手とともに『見返り小町』で場を盛り上げる。年々華やかになっているという出演者の衣装も見どころだ。「歌は本当に楽しい。そして家族や周囲の皆さんの応援が何よりの励み。まだ小さな会ですが、努力して大きくしていきたい」と意気込む。
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