横浜市は4月27日、昨年12月から今年2月にかけて市内の小中学生を対象に実施した「薬物・たばこ・酒」に関する意識調査の結果を発表した。
これによると、脱法ハーブや危険ドラッグを手に入れようとした場合に、小中学生の約8割が手に入ると思うと回答。また、4人に1人は危険ドラッグに接する場面があると認識していることも分かった。
調査は市立小学校5年生と市立中学校2年生の計4907人を対象にアンケートを配布。家庭で児童生徒本人が記入して郵送にて回収する方法で1801件の回答があった。
「脱法ハーブや危険ドラッグを手に入れようとした場合、それはすぐに手に入るか」という質問に、小学5年生では36・0%が「簡単に手に入ると思う」と答え、34・6%が「少し苦労するが、何とか手に入ると思う」と答えた。また中学2年生では両方の回答を合わせて約85%にのぼった。
その他の質問では「20歳になる前から酒を飲んだり、たばこを吸ったりすることが薬物乱用につながると思うか」という問いには小中学生いずれも65%以上が「あると思う」と回答。「たばこを吸ってみたいと思うか」という質問には「吸ってみたいと思ったことがない」という回答がいずれも90%を超えた。
アンケート結果を受け、市教育委員会は「今回の調査から、子どもたちが危険ドラッグを比較的身近なものと捉えていることがわかった。小学校6年生から危険ドラッグについての正しい知識を定着させるための指導資料を作成する。小学5年生からも学習できるよう新たな教材づくりを進めていきたい」としている。
また健康福祉局は「危険ドラッグなどの使用はしないとすべての市民が考えられるような普及啓発を図る」としている。
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