泉区版 掲載号:2017年4月27日号

外部人材の校長として4月から泉が丘中学校に着任した

小菅 隆司さん

港南区在住 57歳

「ゼロから男」が学校改革

 ○…「先生の環境を整えることが生徒のためになる。先生が負担なく仕事を心から楽しめる、日本一明るい職員室にしたい」。目標を語る声に熱が入る。民間企業出身のいわゆる「民間人校長」として今春から泉が丘中学校に着任した。この2週間で感じたのは、生徒の純朴さ、教員の熱意、地域の温かさ。「正直なところ、めちゃめちゃワクワクしている」と期待を隠しきれない。

 ○…(株)リコーに約30年勤務。人事・経理・企画・開発など、携わった部門は多岐にわたるが、中でも新規事業参入のエキスパート。「『ゼロから男』と言われましたね。新しいことに挑戦するのが得意というか好き」と笑う。そんな中、4年前母親が脳梗塞で倒れ、介護のために退職。母親が一人暮らしだったことから「独居高齢者を孤独にしない」を目標にリコー時代の部下らと(株)イナシンを設立。見守りや生活支援サービスを3年間行ってきた。

 ○…企業でのマネジメント経験を生かし、新たな風を吹き込むことが役目の一つ。元々教員に憧れ、横浜国立大学教育学部に進学したが、一度は社会経験が必要と考え就職。「いつか先生に」という思いを持ち続けていることを知る部下に背中を押され、昨年度校長への応募に踏み切った。実は自身の中で中学校は唯一、いじめなどの苦い思い出がよみがえると打ち明ける。だが今回、校長としてかかわることで自身の「中学校の記憶」も新たなものに変えてしまう意気込みだ。

 ○…現在、市内で勤務する民間人校長は10人。”異文化”を互いに理解し、新たな視点を受け入れることが大切と考える。「教育の現場は成果が見えづらいが、やった分だけ成果につながるはず」。教員がやりたいことに挑戦し、生徒との時間を持てるよう、尽力したいという。また直近の目標は10年ぶりの学校新聞復活。「書くのが好き。まずは先生紹介がいいかな」と構想は固まっている様子だ。

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