県立横浜修悠館高校の加藤茜さん(17)が、8月に開催された「全国高等学校定時制通信制陸上競技大会」の女子100m、200mの部で優勝。大会優秀選手に選出された。9月8日には県庁舎に黒岩祐治知事を表敬訪問。通信制高校代表として挨拶した。
大会は8月11日から駒沢オリンピック公園陸上競技場で開催され、男女合わせて26競技が行われた。加藤さんは女子100m、200m、400mリレーの3種目にエントリー。3年生にして初出場だったが、100m、200mともに順調に予選を突破。迎えた決勝では、それぞれ13秒07、27秒84のタイムで優勝。短距離二冠を達成し、大会優秀選手にも選出された。
大会を振り返り加藤さんは「まさか優勝できると思っていなかったので驚きました」と明るく笑う。陸上競技を始めたのは中学校1年生の頃。もともと身体を動かすことが好きで、短距離を専門として、日々部活動に励んできた。しかし、大きな大会で記録が出たことは無かったといい、今回の優勝は喜びもひとしおだ。
同校でも入学と同時に陸上競技部(土井義浩顧問)へ入部。今年4月に入って3人の後輩ができたが、それまでは、部員は自分ただ一人だけ。顧問と工夫しながら練習を重ねてきた。「やった分だけ記録が伸びていったのを感じ、また練習を頑張れた」。思い起こせば6月の県予選はふくらはぎの故障を抱えていた。それでも自分を信じて走り抜いたことが結果につながった。
全国大会で厳しかったのは200メートル。最後の最後まで隣のレーンの選手と大接戦。残り10メートルに差しかかった時には「顧問の先生や家族、友人の顔が急に浮かんで自分でも信じられない力が湧いた」と言い、0・08秒の僅差で振り切った。
現在は部活動を引退し、バレエやタップダンスで身体を動かしている。加藤さんは、「全国の舞台で優勝した経験はかけがえのないものになった。陸上をやりきってよかったと思います」と晴れやかに話した。
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