連載寄稿 イルカ博士の生命感動日記 【16】ペットとパートナーになるには
近年、多くの集合住宅で、いろんな犬が飼われるようになりました。今回は、エレベーター内や公園で出会うかわいい犬がしつけされているか、いないかということに着目してみましょう。
犬は、生後2カ月から1年の間にしつけをするかどうかで天寿をまっとうするか、短くするか分かれてしまうそうです。あなたが愛犬と少しでも長く楽しい時間を共有したいのであれば、小さいうちにしつけを始めること、それが犬の健康管理の第一歩です(人間の場合は10年程度…前回号ご参照)。
犬を飼うのは人間の子どもを育てるようなもの。実際、欧米では犬と子どもは小さい時のしつけが大切ということで、厳しく教育します。犬は数千年にわたって人間と生活をともにしてきた動物です。犬もしつけることによって社会性を身につけていくのです。犬はしつけてはじめてペットになる…しつけができない飼い主は飼い主ではない。そのことが日本ではあまり理解されていない気がします。
あなたはなぜ犬を飼おうと考えたのでしょうか。犬を飼う前にあなた自身が犬をしつけることを決意してほしいと願ってやみません。
犬の散歩で一番よく見かけるのは犬が綱を引っ張って、飼い主よりも先に歩いている光景です。犬が止まれば人間も止まる。犬が歩けば人間も歩くというように犬が主導権をとってだんだん飼い主の命令を聞かなくなってしまいます。
さて、あなたのお家の大切なワンちゃんは大丈夫ですか。なにか問題行動はありませんか。もう一度、基本的なしつけを見直してみませんか。
【日本ウエルネススポーツ大学特任教授・岩重慶一
(問)【メール】iwashige@gmail.com】