市内の小中学生の8割が、手に入れようと思えば危険ドラッグが手に入ると思っている――。こんな調査結果を横浜市がこのほど発表した。
横浜市が市内の小中学生を対象に実施した「薬物・たばこ・酒」に関する意識調査。昨年12月から今年2月にかけて、市立小学校5年生と市立中学校2年生の計4907人を対象に調査票を配布し、1801件の回答があった(回収率36・7%)。
「身近に脱法ハーブや危険ドラッグに接する場面はあると思いますか」という質問に対し、「あるかも知れない」と答えたのは小学5年生で23・5%、中学2年生で25・0%だった。4人に1人が危険ドラッグに接する場面があると認識していることがわかった。
「脱法ハーブや危険ドラッグを手に入れようとした場合、手に入るか」という質問に小学5年生では36・0%が「簡単に手に入ると思う」と答え、34・6%が「少し苦労するが、何とか手に入ると思う」と答えた。中学2年生では両方の回答を合わせて約85%にものぼることがわかった。
一方、「たばこを吸ってみたいと思うか」という質問に「吸ってみたいと思ったことがない」と答えた小学5年生は95・9%で、中学2年生は92・7%だった。
小学5・6年から啓発
市教育委員会は「今回の調査から、子どもたちが危険ドラッグを比較的身近なものと捉えていることがわかった。小学校6年生から危険ドラッグについての正しい知識を定着させるための指導資料を作成する。小学5年生からも学習できるよう新たな教材づくりを進めていきたい」と話している。
また健康福祉局は「危険ドラッグなどの使用はしないとすべての市民が考えられるような普及啓発を図る」としている。
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