神奈川消防団第三分団の吉田麻寿美さん(36)=三ッ沢上町在住=、第九分団の石田恵司郎さん(59)・雅美さん(44)=片倉在住=の3人が11月12日、人命救助と交通事故対応に対して田辺省二団長から表彰状が贈られた。
県立高校教諭の吉田さんは、勤務先からの帰宅途中だった9月29日午後6時半頃、地下鉄横浜駅構内=西区=で心停止直後にみられる死戦期呼吸状態の高齢男性に遭遇。駅員に消防団員であると伝え、救急隊が到着するまで心臓マッサージなどの応急処置を適切に行い、男性の社会復帰に貢献した。
石田さん夫妻は8月中旬、外出先の丹沢で軽自動車とバイクの衝突事故に遭遇。運転手らの応急手当をはじめ、事故車や救急車の誘導を迅速に行い、被害を最小限に抑えた。
「団員だから助けられた」
吉田さんと石田さん夫妻は「消防団員だという意識が働いたから、とっさに動けた」と振り返る。
3人が活動する神奈川消防団には現在、定員430人に対し387人(うち女性団員62人)の区民らが所属。充足率は90・0%にとどまり、団員不足が続いている。主に休日に活動するため「負担になりそう」といったイメージを持たれやすいが、吉田さんは「みんなできる範囲で参加している。何より、身につけた知識は大事な家族を助けることもできる」と話す。吉田さんは後日、西消防署長からも表彰される予定。
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