多発している振り込め詐欺を抑止しようと7月16日、本覚寺(守長尚文住職)=高島台=で「振り込め詐欺被害に遭わないための説法」が行われた。
これは、多くの高齢者が集まる説法などの場を通じ、集まった檀家らに振り込め詐欺被害に遭わないための心得を学んでもらおうという試みだ。神奈川警察署(横田善信署長)が神奈川区仏教会に依頼して実現したもので、区内28寺院のスタートとして、同会の守長会長が住職を務める同寺が選ばれた。守長会長は「仏教会としても年中行事に集まった檀家様に対し、振り込め詐欺被害に遭わないための心構えをお伝えしていきたい」と話した。
「慌てない」が基本
この日は、曹洞宗明林寺=栃木県足利市=の西田正法住職が招かれ、同寺の施餓鬼法要の場に集まった約500人の檀家らに説法を行った。仏教の話を交えながら「オレオレ詐欺は慌てないことが大切だ」と話し始め、架空請求詐欺については「欲や見栄をはらないこと」。そして、現在増加傾向にある還付金詐欺に対しては「棚ぼたはないと思った方がよい」と説いた。
県内の振り込め詐欺は6月末現在で566件、被害総額は約19億1600万円に上る。区内は4件、約5300万円。神奈川警察署生活安全課では「仏教会のご協力に感謝したい。今後も詐欺撲滅へ向け署員一丸で取り組む」としている。
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