聞き覚えのある「ヨーオーオーイヤールヨー」という威勢のいい高音が会場中に響き渡った―。
出初式や結婚式などの催事で歌われることのある「木遣り」。県鳶工業連合会で文化部長を務める大口仲町在住のとび頭・岩崎勝明さん(72)が2月23日、かなっくホールで木遣りの入門曲を教えるワークショップを行った。
口伝で100曲
木遣りは、とび職人たちが地固めや上棟式などで、力を合わせるために歌っていた仕事唄だ。岩崎さんによると、横浜の木遣りは江戸から口伝で100曲ほどが伝わり、現在は約30曲が催事などで歌われているという。
このワークショップは、木遣りを通じて文化に触れてもらおうと、同ホールが企画したもの。岩崎さんは市内外から集まった参加者約40人に、手本を示しながら入門用の曲目である「真鶴」「手古(てこ)」を伝授。修行中の息子たちの話題に触れながら「我々も1年で1曲ずつ覚えていくが、歌わないと半年で忘れてしまう」と反復練習の大切さを伝えていた。
最後は「木遣りは宴会などにも使える」と話し、参加者全員の「三本締め」で締めくくった。参加者は「お腹から大きな声を出すことは気持ちよかった」と話していた。
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