市民の声受け防災に視野 臨海部の緑化計画
川崎市は今月6日、「かわさき臨海のもりづくり」緑化推進計画を策定した。同計画は、臨海部緑化の基本理念や取り組み方針などが示したもの。
「かわさき臨海のもりづくり」は、魅力ある臨海部の形成を目指す川崎市の施策。今回策定した計画には、5項目の将来像▽海風を市街地に導く緑のネットワークの形成▽臨海部ならではの景観形成▽海と親しめる場の形成▽市民・事業者の憩いの場の形成▽市民・事業者・行政の協同による魅力ある環境の形成―の他、緑化推進の方針(臨海部を3つのゾーンに分け、それぞれの特性に合わせた緑化を進めていく)などが示されている。また、推進主体を市民・事業者・行政とし、3者の協働による緑化促進を、基本理念の中に盛り込んだ。
市は今年3月に同計画の案を公表しており、今回策定した計画には、公表後約1カ月にわたって募集した、市民からの意見(パブリックコメント)が反映されている。
パブリックコメントはメールやFAXで26件が寄せられ、市はそのすべてに回答。市のホームページやかわさき情報プラザ(市役所第3庁舎2階)などで結果を公表している。
今回計画に反映されたのは、防災に関する意見。「防災の観点が抜けていると感じた」、「防災に配慮した森づくりをすべき」などの指摘に対し、市は「緑は一定の防災機能を有することから、市が行う整備などにおいて、緑の防災機能を活かした緑のネットワーク形成に努めてまいります」と回答。計画推進に当たり「緑の持つ一定の防災効果」を考慮する旨を示す文章を、計画書に追加した。
同計画は「川崎市緑の基本計画」のリーディング事業として進められ、2017年度を目標年次としている。
詳細などの問い合わせは川崎市建設緑政局計画部企画課(【電話】044・200・2397)の担当・安田さんまで。
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4月26日
4月19日