市立富士見中学校(堀米達也校長)で先月23日、土俵開き式が行われた。
土方愼也区長や春日山親方など関係者約30人が見守る中、幕内格行司の式守与之吉が土俵に上がり式を執り行った。その後、相撲部員18人と春日山部屋の春日龍、幸山、濱春日の3力士、富士見中OBで日体大、法大各相撲部所属の3人が、真新しい土俵上で稽古を披露。全員で一斉に四股を踏み、部員は力士とOBに続くように順番にすり足を見せた。
立ち会い稽古では、OBが部員に胸を貸す場面も。関係者からは「がんばれ」「もういっちょ」と声援が上がり、部員は歯を食いしばって粘りの相撲を見せていた。
相撲部の石塚礎男部長(3年)は、「素晴らしい環境を作っていただいた皆様に感謝します。新設された土俵でなお一層稽古に励みます」とあいさつした。
富士見中相撲部は昭和29年に創部。相撲の伝統校として知られており、近年では全国中学校相撲選手権大会にも3年連続出場している。相撲部員は日頃から区内の落書き消しなど、ボランティア活動にも熱心に取り組んでいる。
部員の練習場所は、これまでは校内の廊下が主で、月に数度同校に隣接する富士見公園内の土俵を借りて行っていた。市民から「相撲が強い学校なのだから、校内に土俵を」との声があり、地域住民や市相撲連盟等の協力で、新設が実現したという。
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