市民グループ「幸国際子育てクラブ『トントン』」がレシピ本『トントンなかまのレシピブック』をこのほど発行した。
同クラブは代表の池田恵子さん、韓国出身で副代表の吉成安淑さん、中国出身で副代表の張子樺さんの3人が96年に結成。子育ての悩みを話し合う場から始まり、今では外国人市民の日本語学習中の保育や外国の絵本の読み聞かせなどに取り組む。メンバーにはタイ、ベトナム出身者も加わり、活動の幅も広がった。各国料理教室は文化紹介の一環として開催し、毎回好評を博しているという。同クラブ活動20周年を機に、多くの人に異国文化を知ってもらおうと、レシピ本の発行を決めた。
レシピ本は、B5サイズ、44ページで韓国、中国、ベトナム、タイ、メキシコの31のレシピを紹介。食文化に関するコラムなども掲載されている。池田さんによると、メンバーは皆、プロ並みの腕前。一方でそれぞれの家庭で受け継がれてきた料理のため、味の再現に苦労したという。「塩や砂糖のさじ加減は、日本人メンバーがこまめにメモを取り、時に料理の手を止めることもあった」。また、日本にある調味料で本場に近い味を出せる代用品を探し出すのも苦労したとも語る。
池田さんは同書をきっかけに「幸区にはいろいろな国の方がいることを知ってもらえれば」と話す。吉成さんは「料理を一緒に作ったり、食べることは仲良くなるきっかけになりやすい」と力を込めた。
価格は600円(税込)。北野書店(鹿島田駅前)で販売している。
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