平塚版 掲載号:2016年12月8日号
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神奈川県の銃砲刀剣類登録審査委員として活動する杉山 治男さん南金目在住 72歳

刀剣が語る歴史 読み解く

 ○…民家の蔵や天井裏などから発見された刀を、県から依頼を受けて鑑定する銃砲刀剣類登録審査委員を62歳から務めている。「依頼される9割は錆びて刃が真っ赤になってしまっている。目視で見ていきます」。太平洋戦争時には車の部品や線路などに刃を付けた、粗悪品が出回っていたこともあり、美術品として扱うことのできる日本刀かどうかを判断する。日本刀と認められると、県から銃刀法の登録書が発行され、各家庭に伝わるものとしての所持が認められるという。

 ○…刀の魅力に気づいたのは幼少期。鎌倉の叔母の家を訪ねる度に通りかかった刀屋で日本刀を見かけ、幼いながらもその美しさに見惚れた。「刀に焦点を当てると、その時代の豊かさや、武将の人柄も見えてくる」と、歴史好きに拍車がかかった。馴染みの刀屋に、当時平塚にいた人間国宝の研ぎ師、永山光幹さんを紹介してもらい、公民館で開催されていた勉強会に参加したのが28歳の時。「鑑定のポイントや刀の作法を教わった。贅沢でしたね」と懐かしむ。

 ○…刀剣鑑定のほかにも、明治大学のOB会、金目エコミュージアム歴史部会など、手帳には予定がびっしり。忙しい毎日の合間に、愛犬の散歩と畑仕事も忘れない。毎年100玉作るというスイカは、地元の友人などに配るのが恒例だ。「美味しい時期を逃してしまうから」と、門外不出のノートには日々の作物の記録が綴られている。「35日で食べ頃になるとわかってきたんですよ」と喜ぶ。

 ○…日本美術刀剣保存協会湘南支部として2カ月に1回、商工会議所で勉強会も開いている。「最近ではマンガの影響なのか、若い女性も多い。チャンスです」と、若手育成に力を注ぐ。「美術品は思っているよりもたくさんのことを物語る。見方や知識を残していきたい」。かつて自分もそうだったように、刀剣や歴史の謎を一つひとつ紐解くおもしろさを伝える。

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