大磯・二宮・中井版 掲載号:2017年1月6日号
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かながわ感動介護大賞で優秀賞を受賞した 松本 幸子さん 中井町井ノ口在住 33歳

祖母支える介護職員に感謝

 ○…『ドーナツで長生きしよう』。中井町の介護施設「中井富士白苑」のデイサービスを利用する祖母と施設職員の交流を、こんなタイトルでつづった。作品は、介護従事者の社会的地位向上を目指して県が創設した「かながわ感動介護大賞」で優秀賞に選出。「受賞したことをおばあちゃんに伝えたら、とても喜んでくれた。いつもおばあちゃんのために誠意を尽くしてくれる職員さんに、ありがとうと伝えたい」

 〇…祖母が施設でドーナツを作った際のエピソードを基に、職員の心温まる対応を紹介した。「おばあちゃんは、私へのお土産にとドーナツを持ち帰ろうとしたそうです。でも、施設の規定で食品の持ち出しは禁止されていて」。残念がる祖母に、職員は「このドーナツを食べて元気で長生きすることが、お孫さんの一番喜ぶことよ」と優しく言葉をかけたという。帰宅した祖母から一連のやり取りを聞き、「おばあちゃんはこんなに素敵な職員さんに支えられているんだと知り、涙が溢れてきた」と振り返る。

 〇…20代のころ、入院先の病院で新聞の投書欄に応募した作品が、退院当日の朝刊紙に掲載された。「すごく嬉しくて、それ以来投稿マニアです」。パソコンが苦手で、応募は手書きで行う。かばんの中には常に原稿用紙を用意し、二宮町のラディアンで創作に励むのが楽しいという。「文章を書くことで自分の気持ちを表現するのが好き。童話作家や小説家になりたいという夢もあるけれど、難しいかな」とはにかむ。

 〇…「朝起きておばあちゃんが元気だと安心する。あと何年一緒にいられるかなと考えると不安にもなりますが、とにかくいつまでも長生きしてほしい」と、家族とひとつ屋根の下で暮らす祖母を思いやる。軽度の認知症を患ってからは、同じ会話を繰り返すことも増えた祖母。それでも、かけがえのない時間をかみしめるように笑顔で耳を傾けている。
 

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