旭北連合自治会に加入する4自治会と、温浴施設「竜泉寺の湯横濱鶴ヶ峰店」(白根、オークランド観光(株))が震災時協力協定を締結。12月4日には同店駐車場を「いっとき避難場所」に見立てた訓練を初めて実施した。
同店と協定を締結したのは、中白根町内会、白根三信自治会、白根しらかば台自治会、パイロットハウス西谷自治会。4自治会の一部の509世帯では、震災時に避難生活を送る地域防災拠点への避難前に一時的に避難する「いっとき避難場所」が近隣にないことが長年の課題だった。中白根町内会の布施潤二さんは「近隣には大きな公園や駐車場もなく、道路も狭い。自治会によっては地域防災拠点の白根小学校までも遠いため、いっとき避難場所の設置が必要だった」と話す。
場所探しに苦労していた約2年前、地域住民も多く利用している同店の案が上がった。駐車場をいっとき避難場所として利用することへの協力を求めたところ、同店から快諾を得られたという。
参加する自治会の調整を図り、協定書は今年3月に締結。震度5強以上の地震で地域に災害が発生した場合に施設貸与の協力を得ることが約束された。4自治会では「竜泉寺の湯一時避難所連絡協議会」(河野勝代表=白根三信自治会)をつくり、震災時は同店と連絡を取りながら、開設する体制が整備された。
課題の共有も
訓練には、4自治会の会員と同店の従業員約40人が参加。大規模な地震発生を想定し、自治会の会員たちは避難者の確認や安否情報の収集を行った。同店従業員は館内からいっとき避難場所となる駐車場への誘導などを行っていた。
終了後、自治会の会員からは「滞在する期間や飲料水、テントなどの設置が可能かも相談する必要がある」といった課題が挙げられた。同店店長代理の渡辺賢さんは「今日はスムーズに行えたが、実際はなかなか難しいと思う。各所で連携して訓練を重ねられたら」と話していた。
河野代表は今後の取り組みについて「同店の防災訓練に今後、いっとき避難場所の訓練も取り込んでもらえるように検討と協議を進めていきたい」と意欲を見せた。
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