イハラ音楽教室=中希望が丘=に通う白川千穂さん(さちが丘小学校6年生)と弟・穣さん(同小2年生)が5月29日、ジュニア・ギター・コンクールの小学生高学年の部で1位、低学年の部で2位となった。同教室の伊原鉄朗代表によると、技術の高さだけでなく、”音楽を捉える力”が評価され、上位入賞に輝いたという。
同コンクールは日本ジュニア・ギター教育協会が主催。ジュニアギタリストの登竜門とされており、学生向けのコンクールとしては最高峰にあたるという。新型コロナにより、審査は昨年に引き続き録音や動画で実施。予選は課題曲、本選は自由曲を演奏した。
千穂さんは同コンクールに2019年から出場。初出場時は4位だったものの、悔しさをばねに徐々に順位を上げて念願の1位に輝いた。自由曲はS.L.ヴァイス作曲・キエザ編曲の組曲18番ト長調から「プレリュードとアレグロ」を披露。明るく華やかな曲調で、約1年前から表現方法などの技術を磨いてきたという。「毎年悔しい思いをしていたので、1位を取れて本当に嬉しいです」と笑顔で話す。
コンクール初参加だという穣さんは「曲を上手に弾けるかとても緊張したけど2位になれて嬉しい」と振り返る。自由曲はジュリアーニ編曲のアイルランド民謡から「春の日の花と輝く」を演奏。後半に音数が増える曲だといい、「歌っているように優しく弾きました」と話す。
今回の二人の結果について伊原代表は「吸収力や音楽を捉える力が並外れている。色んな経験をつみ、ギター演奏を通し人間的な深みが出て来ることを期待したい」と激励した。
「心に届く届くように」
「弾いている姿がかっこよくて、色んな曲を演奏できる」とギターの魅力を語る二人。千穂さんは「人の心に届き、また聴きたいと思ってくれるような演奏をしたい」と意気込む。穣さんは「色んなコンクールに出て、たくさんの賞状やメダルをとれるように頑張ります」と語った。
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