相模鉄道(株)と東急電鉄(株)は10月21日、国土交通大臣に申請を行っていた、2023年3月開業の「相鉄・東急直通線」(相鉄新横浜線・東急新横浜線)の運賃が認可されたと発表した。二俣川駅と鶴ヶ峰駅から渋谷駅までの運賃は、637円(ICカード)となる。
「相鉄・東急直通線」(相鉄新横浜線・東急新横浜線)は来年3月の開業に向け、現在、工事が進められている鉄道の新路線。相鉄線から新宿・渋谷方面へは、19年に開業した「相鉄・JR直通線」ですでに乗り換えなしで行くことができるが、東急線を経由し東京メトロや都営地下鉄などに乗り入れることで、ダイレクトにアクセスできる場所がさらに増える。また、新幹線停車駅でもある新横浜駅への所要時間が大幅に短縮するなど、利便性の向上が期待されている。
加算運賃は計140円
今回認可された運賃は、相鉄線と東急線の基本運賃に、加算運賃が加わったもの。加算運賃は新線建設時など設備投資に充てるため、特定の区間の運賃に一定の額を加算する制度。新横浜線建設に際し、相鉄線ではすでに開通している「西谷駅―羽沢横浜国大駅」で30円が設定されているのに加え、「羽沢横浜国大駅―新横浜駅」に40円が上乗せされる。また、東急線では「新横浜駅―新綱島駅」に70円が設定されており、相鉄本線から新横浜線経由で都心方面に向かう場合、基本運賃に加え合計140円の加算運賃の負担が必要となる。旭区内の駅から渋谷駅までの運賃は、二俣川駅と鶴ヶ峰駅からは「637円」、希望ヶ丘駅は「669円」、南万騎が原駅は「689円」。「相鉄・JR直通線」経由の渋谷までの運賃に比べ、二俣川駅と鶴ヶ峰駅で「132円」安く、希望ヶ丘駅と南万騎が原駅で「121円」安くなる。
JR線への乗り入れに加え、来年3月から、東急東横線・目黒線に接続し、東京メトロ南北線・副都心線、都営三田線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東武東上線まで直通運転を行う相鉄線。相模鉄道(株)によると、具体的な行先などの運行計画やダイヤなどは現在検討中だという。
![]() 直通により広がる鉄道ネットワーク(西武線は直通運転なし)
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