神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 公開:2024年3月21日 エリアトップへ

市政報告【6】 社会に開かれた「チーム学校」の実現を〜横浜中2女子いじめ事案から私たちが学ぶべきこと〜 横浜市会議員 増永あやこ

公開:2024年3月21日

  • X
  • LINE
  • hatena

 横浜市は今月、令和元年度に中学2年の女子生徒が自ら命を絶った事案を発表しました。遺書が見つかり、いじめが原因だったことが死後に分かりましたが、不登校だった当時はいじめとしての認定がなく、後から基本調査が始まり、結果発表まで4年もの歳月を要してしまいました。

 今回私は、こども青少年・教育委員会の委員として、なぜこのような事態になってしまったのか質問しました。失った命は戻りません。どんな言い訳も通用しません。事後対応の課題についても言及しましたが、一番大切なのは未来に向かい、この生徒の死から何を学ぶかです。今後できうる限りの施策を打たなければならないと思います。

 私は、学校の在り方から見直していくことが重要だと考えています。担任の先生一人に全てを背負わすのではなく、社会に開かれた「チーム学校」で行う生徒指導体制の構築が、求められているのではないかと思います。

 私が教員を務めていた頃、学校における学級はブラックボックス化しやすい、と感じました。教師が「学級王国」をつくってしまいやすい。担任一人が頑張り、他の先生には相談しにくい雰囲気を感じたこともありました。だからこそ、自分の学級に不登校の児童がいれば、担任の責任とみなされやすくなってしまう傾向にあると感じます。

 生徒も一人の人間ですし、人間同士相性もあります。現状、学校現場では担任の先生が一人で1クラス35人もの児童を受け持つことになっており、生徒が「合わない」と感じれば、少なくとも1年間はそのままになります。しかし、教員はもちろん、様々な専門職員や地域の方々が関わり、様々な大人が寄り添う体制があれば、「あの先生に相談しようかな」「地域の〇〇さんに話してみよう」と、子どもに選択肢が増えます。自らの命を絶つ前に、SOSを出しやすくなるのではないでしょうか。

 今、旭区では、約1万6500人もの子どもたちが公立小中学校に通っています。地域の皆さん一人ひとりが、未来を担う子どもたちに関わっていただきたいです。

増永あやこ

横浜市旭区中希望が丘199-1

TEL:045-744-6628

https://masunagaayako.com/

旭区・瀬谷区版の意見広告・議会報告最新6

誰もが暮らしやすいまちづくり

市政報告 55

誰もが暮らしやすいまちづくり

横浜市会議員 木内ひでかず

4月25日

「特別市実現」で県と市の二重行政解消へ

大都市制度改革に取り組む 熱血市政レポート

「特別市実現」で県と市の二重行政解消へ

横浜市会議員 花上(はなうえ)喜代志

4月25日

アニマルウェルフェアの推進を

市政報告

アニマルウェルフェアの推進を

日本維新の会 くしだ 久子

4月25日

期待が広がる瀬谷区の未来

上瀬谷の跡地活用、議論が活発化 市政報告㊲

期待が広がる瀬谷区の未来

自由民主党 横浜市会議員 川口ひろ

4月18日

防災・減災対策をカタチに!

小さな声を、聴く力! 【令和6年度予算審議(建築局)より】 市政報告 61

防災・減災対策をカタチに!

横浜市会議員 久保かずひろ

4月11日

令和6年第1回定例会が閉会しました

市政報告

令和6年第1回定例会が閉会しました

日本維新の会 くしだ 久子

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 7月20日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

旭区・瀬谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook