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「死にゆくさま」疑似体験 僧侶がワークショップ

社会

掲載号:2020年7月23日号

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薄暗い中で自身と向き合う
薄暗い中で自身と向き合う

 東白楽駅近くの倶生山慈陽院なごみ庵で、死を迎えるまでの物語を追体験するワークショップ「死の体験旅行®」が開催されている。インパクトのあるネーミングが20代や30代にも響き、これまでに3500人以上が受講。半年待ちとなるなど注目を集めている。

 死の体験旅行は、重病患者の緩和ケア(ホスピス)にあたる米医療関係者の間で広まった講座を、同庵の浦上哲也住職がアレンジしたもの。もともとは看護師の女性向けに作られていたものを、性別・年齢問わず誰もが疑似体験できる物語に変更。ストーリーを語る際には部屋を薄暗くし、参加者が自分自身と向き合えるよう壁を向いて着席してもらうなど工夫を凝らしている。

大切なもの、手放す

 浦上住職は10年ほど前にこのプログラムを知ると、日本にはわずかしかいなかったワークショップを行える看護師を探し出し、仲間の僧侶らと受講した。死を迎える中で、自分の大切なものを書いたカードを取捨選択して手放していく過程に「涙が止まらなかった」と振り返る。

 仲間が感想をブログに書くと「受講してみたい」と反響が相次いだため、半年間の稽古を経て2013年からワークショップ形式で始めた。以来、同庵や都内の寺で毎月実施している。

 浦上住職は「死なんて縁起でもないといわれるかと思いましたが、興味を持たれる方も多く驚いた。自分を取り巻く大切なものを考える機会にしていただけたら」と話している。

 問い合わせは同庵【電話】045・491・3909。
 

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