神奈川大学陸上部に所属する内藤未唯さん(人間科学部3年)が10月22日、山形県で行われた「第60回全日本35Km競歩高畠大会」で、一般女子35Km競歩の部で優勝を果たした。
日本歴代3位
これまでは20Kmの部で戦っていた内藤さんにとって、初の35Kmでの出場となった。「夏場から月間の歩行距離も伸ばして練習してきた。自分の実力や適性を確認するためのチャレンジだった」と内藤さんは話す。
北国でのレースは、寒さとの戦い。両手にカイロを握りながら、順調なペースを刻みリードを広げた。終盤はフォームへの警告もあり、少し守りの歩きになったが、2時間50分35秒の日本歴代3位の好タイムでフィニッシュした。「男子選手が声もかけてくれて引っ張ってくれた。自己評価は90点だけど、練習してきたことが間違っていないと自信になった」と笑顔で振り返る。
継続は力なり
中学では軟式テニス部ながら、陸上の長距離にも出場。高校では当初は陸上部のマネージャーだったが、「当時は大会の緊張が嫌で。でもみんなの姿を見て、やっぱり自分もやりたい」と、自信のあった体力を生かせる競歩に挑戦した。
高校で全国9位に入ると、大学1年の3月に学生選手権で日本一に。その後はシニア選手も出場する大会でも表彰台に立ち、「日本代表も夢から目標に変わっていった」と実力を高めてきた。
大学の陸上部では、競歩の選手は自身のみ。決して恵まれた環境ではない中、日々の練習も一人で黙々とキャンパス周辺等を歩く。コーチの大村公一さんは、「やるべきことを考えて、それを実践する力は群を抜いている」と評価する。
次の目標は2月の日本選手権。オリンピック種目の20Kmで代表選考もかかる重要な一戦だ。「目標はトップ3。少なくとも学生では1位を取りたい」と、現在は筋力トレーニングでスピード強化に取り組む。好きな言葉は『継続は力なり』。栄光の瞬間を目指し、今日も努力を積む。
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