2022年シーズン限りで現役生活に別れを告げたサッカー元日本代表・中村俊輔さん(現横浜FCトップチームコーチ)の引退試合が12月17日、ニッパツ三ツ沢球技場=三ツ沢西町=で行われた。
国内外で活躍
中村さんは戸塚区出身。横浜深園SCでサッカーを始め、桐光学園では冬の全国選手権大会で準優勝し注目を集めた。
1997年に、横浜マリノス(現/横浜F・マリノス)でプロサッカー選手としての第一歩を記した。同年4月16日のガンバ大阪戦でJリーグデビュー、5月3日にはベルマーレ平塚(現/湘南ベルマーレ)戦で、嬉しいJ初ゴールを記録。思い出の場所は、いずれも三ツ沢だった。その後も、高い精度を誇る左足のキックを武器に活躍し、2000年にはJリーグの年間MVPに選ばれた。
02年の夏に海を渡り、イタリア・セリエAに挑戦した。05年からの4年間は、スコットランドの名門・セルティックFCでプレー。イングランドの強豪・マンチェスターユナイテッド相手に2戦連続で決めたフリーキック(FK)や07年のリーグ優勝を決めた劇的決勝ゴールは、伝説のシーンとしてファンに語り継がれている。
日本代表としても98試合24ゴールを記録し、ワールドカップにも2大会出場。背番号10をつけて日本の中盤に君臨し、その左足で何度も勝利に貢献した。
10年に古巣F・マリノスに復帰し、再びJの舞台に。13年には史上初2度目のMVPに輝いた。17年にジュビロ磐田、19年に横浜FCへ移籍し、22年シーズンで現役を引退。昨年のJリーグ30周年アウォーズでは、ベストイレブンとベストゴール・FK部門にも選出された。
”始まりの地”三ツ沢で有終
引退試合は、横浜FCで共にプレーした選手を中心とした「YOKOHAMA FC FRIENDS」と、日本代表で活躍した「J-DREAMS」が対戦する形式で開催。元日本代表の川口能活さんや遠藤保仁選手、長友佑都選手、久保竜彦さんら豪華な面々が集結した。
中村さんは現役時代を彷彿とさせるプレーで集まったファンを魅了。FKなど両チームで3点ずつを挙げる大活躍を見せた。「思えば最初にサッカー観戦したのが三ツ沢。プロ初出場、初ゴールも三ツ沢でできました。私にとっては切っても切れないとても大切な場所で、最後にプレーができてとても嬉しく思います」と話し、三ツ沢のピッチを後にした。
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