「悲願の一部昇格だったけど、試運転のようだった。まだ力が足りなかった」と話すのは地元サッカーチーム・FCコラソンの工藤修一理事長。トップチーム(社会人)である「FCコラソン プリンシパル」は一昨年、県2部リーグを1位で通過。昨年から県1部に戦いの舞台を移した。しかし、結果は3勝6敗2分で、12チーム中11位。1年で降格となってしまった。「1部は90分間マネージメントできるチームが多かった。2部では残りの15分で試合をひっくり返せたが、それができなかった」と振り返る。今年の目標はもちろん県1部復帰。「これから若い力も加わってくると思う。しっかりマネージメントしてやりたい」と巻き返しを誓う。
FCコラソンは1992年に設立。小学生、中学生、社会人などのカテゴリーから成る地元クラブ。チームの合言葉は「クラブ員はファミリー」。特筆すべきは、コラソンの試合には多くの観客がつめかける。「コーチがトップチームのメンバーだから、子ども達は『コーチを応援しにいこう』となる。だからこそトップのメンバーには『観に来てくれる人を大切に』と伝えている」と工藤理事長は話す。
行政の停電に苦しむ
昨年は大震災の直後から行政の停電に苦しめられた。市が夜間の公営グラウンドの使用を禁止したからだ。再開の見通しが立たないまま、夜のサッカーを生きがいにする子どもや大人があおりを受けた。この状況を打開しようと、約3600人の署名を集め市へ提出。7月に一部使用が許されたが、全面開放は10月だった。「スポーツでの健康増進を掲げながら、サッカーができなくなる重要性を行政の人に理解してもらえなかった」と振り返る。
チームは今年20周年。次のステップへ「環境整備」の重要性を説く。「グラウンド1つで解決できることが沢山ある」と話す。コラソンはJリーグをめざすクラブではない。以前理事長も「プロだけが子どもの目標ではなく、身近な大人があるべき姿を見せることが子どもたちの育成には重要でスポーツ環境を良くする」と話していた。自分がプレーする楽しさはもちろんだが、こうした姿勢がチームの内外にファンを獲得することになる。「これからは地域で活動するスポーツクラブの重要性をアピールしていきたい」と意欲を燃やす。
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