家庭ごみ 問われる市民の減量意識 状況を踏まえ有料化も検討へ
年々減少傾向にあった市内の家庭ごみ排出量が、下げ止まりそうだ。本市では環境への負荷を低減する循環型社会を目指すため、2008年3月に一般廃棄物処理基本計画を策定し、長期的な削減に努めている。しかし、市では「一定期間にわたってごみの減量化が図られない場合は、有料化も検討せざるをえない」としており、今後の動向が注目される。
市は基本計画において市民1人の1日あたりの家庭ごみ排出量を「2012年度までに530g以下、2018年度までに500g以下」という目標を立て、削減に努めている。スーパーや駅頭で「ごみDE71大作戦」などごみの資源化や活動の周知にも力を入れ、排出量は年々減少。しかし、今年度になり減少量は下げ止まり傾向にあるという。市廃棄物政策課では「月量を比較すると震災や台風の影響もあるかもしれない」と原因を推測するが「減量へは一人ひとりの協力が必要」と話す。
基本計画では、ごみの有料化にも言及。「一定期間にわたってごみの排出量が増加に転じるなど、ごみの減量化が図られない場合には、市民に充分な説明を行ったうえで有料化に取り組む」と明記している。同課では有料化について「最終手段」と話すが、更なる資源化など、行政で可能な限り削減に努め、それでも減量が見込めない場合は市民に説明の上、検討するという。時期や有料化の方法についてはまだ決まっていないが、今後の状況を踏まえて具体化される可能性がある。
一方で、ごみの有料化に賛成の声もある。昨年11月頃に行われた「ごみの減量化・資源化に関するアンケート」では、ごみの有料化に賛成もしくはどちらかというと賛成と答えた人が33・9%を占めた。
有料化かもしくは別の方法で減量が図られるのか。まずは市民一人ひとりの減量意識が問われそうだ。
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