東日本大震災直後を振り返って頂けますか
当時は津久井消防署の警備課に所属し、当直していました。地震はすごい揺れだったことを覚えています。震災の2週間後に、県の緊急消防救助隊として福島県を訪れ、後方支援の任務に就きました。任務地に着くまでに、TVで見ていた以上に厳しく悲惨な状況を見ることが出来ました。現場で、震災直後の現地の様子を肌で感じられたのは、とても勉強になりました。
震災から5年が経過しましたが、変わったことは
市民の防災に対する意識が格段に変わったと思います。皆さんが災害に対する準備を強化し、相互扶助の重要性も改めて認識し直しました。当時は東北に対する支援として様々な民間団体やボランティアが協力したことも思い出されます。また、市も防災マニュアルを作り直し、災害に対して今まで以上に力を入れて対策を講じています。しかし、5年が経ち、少しずつ我々の意識からあの当時の記憶が薄れてきている部分もあるので、忘れないよう気をつけなければなりません。
現在の取り組みや住民への注意点を聞かせて下さい
津久井消防署管内は範囲がとても広く、災害時には孤立地域となる可能性があります。また、高齢者も多く、いざというときには、住民間の相互扶助の取組が大切になります。幸い、津久井・相模湖・藤野の3方面隊の消防団があり、自助努力で本当に熱心な活動をして頂いています。今後も、共同で定期的に様々な訓練を実施したり、市内の他の地域とも連携して、災害に備えていきたいと思っています。
最後に今後の課題を教えて下さい
津久井消防署は、山崩れや土砂災害、山火事、水害・雪害など予測が難しい自然災害が相手の区域です。繰り返しになりますが、万が一の災害時に備え、落ち着いた行動をとるためにも、備えが何より重要となります。我々消防署員と民間レベルでの住民間による相互扶助と両面で、しっかりとした常に準備をしておきたいと思います。
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